【 MoAi in ny Story vol.28 】 外壁板金選定

現場には定期的に足を運ぶ。出来具合や図面との整合を確認する。
工事は進捗毎に特異な納まり部分などが明らかとなるので、検討して行く。
仕上工事が随時迫ってくるので、材料の選定作業も同時に進行する。
納期の掛かるものは事前に、基本的には外装工事→内装工事へ進むので、
その順に仕上材を決める事になる。


【 MoAi in ny 】では、例えば床のフロアー材は納期の事もあり、早めに決める必要があった。
故に上棟時には始め得て塗装サンプルを関連する木部も含めて提示している。
工事序盤の大きな選択は外装の板金の選定、クライアントが大いに悩まれるものであった。


先ず、板金の色見本帳より気になる色を選ぶ。事前にパースを提示しているので思う色を選んで頂き、
また私の思う材も候補に添え、大判サンプルの用意を施工者にお願いする。


メタリックな塗装品からグレーのトーンで選んだ候補は4つ。最終的には5つ。
これが何時もながら、なかなか悩ましい。光線の具合で印象が異なって見える。



見える角度、陽射しや陽の高さ、木陰で等条件により、ご覧のような違いとなる。
30cm角ほどのカットサンプルの他、成型した大判も用意を頂けたので、選定は実践的。


雨雲の下で眺めると・・・



現場で西日の入る頃に眺めると・・・



最後はサンプルを実際に建築に宛がい確認をして行く。
この時はS工務店のO氏、I氏も一緒にクライアント御夫妻の5人であれこれと悩み過ごす。
パースを提示してからは1ヶ月以上、サンプルを手にしてから10日余りをお悩み頂き、
上棟時の打合せの場にてクライアントに決定頂いた。時は2016年7月初旬の事。