エントランス   【DOMA/hachiken】




 


建物は敷地とのバランスからカタチとなり、プランは内からの要望が膨らみカタチとなる。
どちらが先というわけではない。玄関やポーチはその接点となる重要な部分と言える。


仕切るならドアがあれば事足りる。しかし、外から内へと空間は連続しているので、どう
繋がると気持ち良いのか?ここにはストーリーがある。主要な動線ともなり、住まう人が
常に使う道。奇をてらえば飽きられる。無理なくスムーズに寛ぐ空間まで導きたい。




【DOAM/hachiken】のエントランスは慎ましくシンプル。リビングの広がりを前に、ここは
コンパクトな空間としている。ポーチから続く一連の流れはにじり口効果を期待するもの。
注意したのは採光。適度な自然光を壁に映え、清潔感のある空間として大切にしている。


ホールからはリビングの奥まで見通せる。この長い視点は欠かせないと思う。室内全体を
さらりと見せつつ、しかし全ては見せない。どこにいても気配が感じられるのに、見えない、
そんな仕組みは家族の住まう住宅では程よい距離と関係を築けるのではないかと思う。


ホールはちょうどトンネルのような感じとなり、遠く見えるリビングへと続く。


.