2012-01-01から1年間の記事一覧

雪の便り

雪の便りが届いていた。 雪を見て楽しみたいと思いつつ、 そんな猶予を見出せずに過ごしていたので、 送られていたこの写真を眺め、ふと、息をつく。 何度か、訪ね見ている雪の庭、綺麗です。 降る雪を追うネコを眺めても面白いし。 設計したどの家も大きな…

空間は断面に宿る。

一般には『平面』の方が重宝されるのだけれど、 空間は『断面』の方が明快に伝わると言える。 個性はむしろ断面の方が強いのではと思う。 平面が素晴らしくとも立体を約束するものではない。 立体的な、つまり『空間』を常に念頭において建築を バランスさせ…

敷地を見る。

土地探しのお手伝もする。 情報を集めるお手伝いは可能、そして、出会った土地が 相応しいものかどうか一緒に考えることが出来ます。 土地を探されていたお客様があり、適当な敷地情報を入手する。 先ずは一つ一つgoogleのマップなどで確認し、それから送る…

スライド会。

【bookshelf】にて、鶴居村でネイチャーガイドをされている 安藤さんのスライド会が催された。 今年で3回目、年末の恒例行事に育ったのだろうか? 過去2年のスライド会同様、今年も新鮮な驚きに満ちていた。 案内頂くたくさんのスライド、特に印象に残るも…

模型をつくる。

週末は事務所にて打合せがあった。 何度も描き直した平面図に断面図をどうにか描き上げ、 一面の立面図を終えたところで眠ってしまった。 目覚めると朝の4時であった・・・ 1時の打合せまでに屋根は間に合わなかったのだけれど、 四面の立面を貼り付けた模…

見学。

先週、打ち合わせにて函館に行く。その際、 見学も兼ねて【DOMA/道南の家】を訪ねてきた。 夏に外回りを見たものの、随分ご無沙汰していました。 訪ねた日はちょうど竣工3年目、良い日であった。 しかもこの夜は泊めて頂いてしまった・・・。 この2年で習…

多灯

照明は自然光採光に次いで最も好きなデザインの一つ。 多くの場合、ダイニングの空間には明るさが欲しい。 どのように灯すのか?いつも悩む。 これは【DOMA/道南の家】のLDK空間。ガラスの美しい、 円筒の小口の輪が綺麗に光るリンブルグ社製の照明が 贅沢に…

家具納まる。

携わるマンションのデザイン、まだ工事中なのだけれど そのエントランス・ホールの一部が姿を現す。 家具が納まり、雰囲気を十分に感じることが出来た。 先日記事にした間接照明は綺麗に出来ていた。 ありがとう職人さん! 目下、もう一棟が忙しくなってきて…

設計。サッシ施工図に悪戯描きしながら。

『監理』業務は、実はあまり理解されていないように思う。 設計は『計画』、『実施設計』、『監理』と大きく3つから成ります。 『計画』は主に建築の規模、プランや断面、外観を大まかに 定める、正に計画に相当します。 『実施設計』では、その描いた計画図を…

森に灯る桂

10月は2度、道東のお寺の現場へ行く。 仕事の時はまず、どこにも寄らない。 けれど道東道(高速道路)へ向かう途中、 天気の良さに誘われて少し遠回り、寄道する。 寄ったのはオンネトー。自分の好きな場所だ。 今年の紅葉は遅いらしく、色づきも良いとは言え…

見学ツアー。

先週末、ASJのイベントの続きとしてバスツアーがありました。 たくさんの方に見て頂いたのは【DOMA/yamanote】です。 極度の上がり症、バスの中でもイエの中でもシドロモドロ、 大変失礼致しました。また、ありがとうございました。 上手くは説明できません…

工事終わる。

お寺の改修工事が終わる。改修前後の変化はほぼない。 既存の暖房設備に床暖房を組み込む工事、その使い方は 様々が予想できる。この先、外気温は零下に下がる。 未使用期間に建築は十分に冷え切るだろう。厳寒の地、 どう暖房を立ち上げるのか?効率的な運…

家具搬入。

もう一棟のマンションがこの週末に棟内モデルがオープンした。 建築工事は間もなく躯体工事を終え、内外装工事に入る。 先んじて、その一部を利用して公開されるもの。 週末にソファを設置しましたとカンディハウスの担当者から 連絡が入っていた。家具はき…

モザイクタイル。

携わるマンションの一棟、先週末に モデルルームがオープンした。 仕上がりを確認しに現場を訪ねる。 デザインしたエントランスホール、 正面の壁はこのタイルを使う。 インテリアに使うロートアイアン、 選んだカンディハウスの椅子など 調度に合わせてこの…

暖房

暖房の形式は様々ある。用途に応じ適切なものを選びたい。 ここは使用頻度が低く、ある短時間だけ効果的に暖めたい。 道東の厳寒期を快適な環境とするため、既存の暖房設備の 能力や特徴、耐用年数も考慮し、設備設計を交えて検討する。 採用したのはこの電…

間接照明

マンションの現場に行くと 照明器具を設置していた。 間接照明は注意がいる。 不用意に設置すれば、 写真のようなことになる。 優しく空間を包むように、 奥から光を発したいのに、 これでは手前が影となり、 イメージとは異なる。 その場で思案し、相談し、…

パネル。

現場に行くとパネルがあった。 良く見ると、自分の描いたスケッチたち。 内観から各部ディテール、打合せの最中に描いたものもある。 パースは専門の人が製作したものだけれど、これは製作時、 随分と労を共にした成果でもある。 緻密な施工図とも違い、何を…

現場

昨年竣工した納骨堂、そのお寺の暖房改修で現場を訪ねた。 既に工事が始まっている。現場監督、棟梁に大工、電気工事、 どの人も昨年一緒に仕事をした人、再会はとても嬉しい。 一度仕事をした人には、最初から全力で注文が出来る。 悩ましい納めは、実際に材料…

現場

デザインに携わっているマンションが2棟、 棟内モデルのオープンを前に仕上げ工事が始まり、 俄然、忙しくなっている。 この日はその一つの現場を訪ねる。 いつも真摯に対応下さる現場所長も現場に出ると、 幾種もの工種、数知れぬ職人を束ねる責任者、 一緒…

ギャッベ

札幌でのASJイベント、たくさんの来場者がありました。 幾人か、お話をさせて頂きました。ありがとうございます。 興味を感じて頂けたなら、お気軽に相談下さい。 この会場、今回はペルシャ絨毯を扱うトニーさんが参加されていた。 歴史は古く、これ以上の製…

明日から

明日から、 ASJ札幌北スタジオイベント「第19回未来をのぞく住宅展」 サッポロファクトリーホール 札幌市中央区北3条東3丁目 10月13日(土)・14日(日) 両日とも11:00〜18:00 に参加します。お待ちしております。 こういう機会に、どのようなプレゼ…

触りたくなる。

アームは角が立ち、彫塑的。滑らかとは程遠く、 無骨な線で作られている。これが妙に気になる。 実物を見たのは比較的最近なのだけれど、 改めてみても面白い椅子だった。 座ると腰が深く、実にしっくりとくる。 このアームもまた、触っていたくなる。 カン…

グラスゴーのRITA

そのつもりはなかったものの、ニッカの工場を訪ねた。 比較的近所に在る古くからのウイスキーの工場。 竹鶴氏がどうしてここで作り始めたのかは知らない。 ピート、つまり泥炭があったからなのだろうか。 余市は5号線を抜けて日本海から太平洋へ抜ける要所…

木々が自由に伸び、重なり出来た森の隙間から夕景を眺める。 空の蒼さと対比する、夕暮れの少ない光で作られる森の陰影。 夕暮の陽が一段と低くなった時、強烈に森を照らし出した。 低く差し入る陽射は木の葉の隙間を縫い奥まで深く入り込む。 天を向く葉、…

好きな場所。

昨年も訪ね、記事にしているのだけれど、 この週末に訪ねたチミケップ湖、とても好きな場所です。 青くて綺麗な水の溜まり。湖というより沼のよう。 昼近くであったからか小波が立ち、やや賑やかな 雰囲気ではあったけれど、概ね好きな光景。 網、持っていた…

計画する。

まだ始まったばかり。 普段はこの絵を人に見せることはない。 (・・・なのに写真を載せるとは!) 敷地の情報を得、 要望をお聞きし、 可能性を探る。 静かな夜、毎晩、手を動かす。 一度CADにおこしてみようかと思う プランも現れだしてきた。 ただ、出来…

秋かな。

空に明るさの残る夕暮れ、その明るさが僅かになる頃、 それは一日の中でも特別な、昼と夜の間にある時間。 その時に訪ねるなら、この光景と出会える。 写真は昨年竣工したお寺の施設、丁度今時期でした。

敷地に立つ。

今回訪ねた敷地、実はもう半月も前に図面を起こしていた。 初めてなのに迷わないほどgoogleマップで散歩もしていた。 建築にとって場所は必須の条件となる。 場所を実際に見て感じるまでは、手を動かさないと決めている。 そして、ようやく出会うことが出来…

サイクリング

週末は函館に行く。敷地を見に。 緊張と、興奮と、期待と、装う平静、 初めての時はいつも感じるこの心持、 今感じているこの落ち着きのなさは、 敷地に立てば取り戻せるのだと知っている。 クライアントが自転車に乗ると聞いた時から、 企んでいたことがあ…

「細雪」谷崎潤一郎を読んで。・・・読書感想文です。

谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を再読し、 「春琴抄」に興味を深め、「細雪」を読んだ。 我ながら三巻の大作を一週間で読んだのには驚いた。 でも、少し勿体無かったかなと思う。そんなに慌てずに 読めば良いのに。数年の月日を費やした書き物、数年を 費やして読…