計画

敷地には高低差のある時がある。
整地され区画された場所ではなく、
地勢を残している証でもあり魅力的。
計画ではその高低差をコンタで拾い出す。
嘗ては先ず模型で敷地を作る事から
始めただろうか。非常に面倒な作業。
等高線があればまだ良いのだけれど、
作る模型の縮尺に応じて必要な段数を
決め、不足する等高線を想像して加える。


・・・コンタは等高線という事かな。

写真は学生の頃、研究室での最後の取り組み。
建築の模型もさることながら、敷地模型は
時間と労力を惜しみなく注ぎ作られている。
研究室の同僚と分担し、○m〜×mを負担し、
黙々とスチレンボードを切った。
それを貼り合せ出来上がると壮観だ。
ある提案のためのフィニッシュ模型、
これはとても綺麗に出来た事もあり印象深い。



これもあるプロジェクトで製作した模型。
地形コンタを組み上げた際の一枚。
これは、これまでで最大規模の模型で、
10名前後で相当に時間を掛けて製作をした。
この時はチームリーダーだった事もあり、
「作らせた」わけなのですが、
来る日も来る日も、先ずは延々と等高線書き、
それが出来れば延々と切り出し作業と、
参加者多くが初めて経験でもあって、
次第に疲れてくるのを感じ、焦りもした。
でも、出来上がった時のこの具合には感動する。


という事で、コンタを刻む作業は非常に大変、
けれど、成し遂げた時の達成感は強烈であり、
敷地への理解は一機に進む。頭ではなく、
体に入り込むように実感を伴う作業だろうか。


一枚目の3D模型、レンダリング前の一枚。
CAD上でOpenGL表示をさせただけではある。
1m毎に作ってみたものの、500mm毎を加え、
けれど建築を置くと荒さが際立った事もあり、
さらに加えて250mm毎に増やした。
年始から思いの外、厳しい仕事になってしまう。


計画が進捗すれば、先ずはこれを使って
きっとパースも作るだろうと思う。