2015-01-01から1年間の記事一覧

模型。

30坪を切る規模で2世帯住宅を、しかもローコストに 実現するために思案しています。 制約は多く、なかなか解を求められずに四苦八苦し、 模型を制作しては確認しつつの粘りの設計となる。

まるで海原。

平野の伸びやかさと壁のように聳える山脈。 十勝の風景は気持ちよく、珍しく車を止め、 写真を一枚。外は風強く、寒かった。

あれこれ思う事を。(編集中)

『断熱性能』、『透湿性能』、『追随性能』・・・ RC(鉄筋コンクリート造)外断熱工法における、 外断熱材に求められる要求性能です。 自社設計では未だRC造はないのですが、鉄骨造含め、 様々に経験しております。母校の先生の関係もあり、 親しくさせて頂いて…

白く明るい季節。

初雪夜、黒で覆われていた大地が白に染められる 季節変化の象徴的な夜。車のタイヤが押し潰して 滲む黒が幾重にも重なり織られて行く風景。 まだ誰も踏んでいない場所と踏まれた場所、 何度も踏まれた場所とがグラデーションを作る。 照明を入れると、未踏の…

湖上。

思えば何年になるのだろう?アウトドアなオーナーに お誘い頂き年中行事に参加させて頂くこと既に久しい。 今年の開催は危ぶまれていたのだけれど、今月初め、 無事に湖上に浮かぶ事ができました。 今年の開催は野幌森林公園の中にある、とある場所。 こんな…

北側採光

『江戸東京たてもの園』には興味深い建築が在った。一際モダンな建物は写真館らしい。既に夕暮れ、 閉館間際であったのだけれど、これは見逃せない。 北側に大きく設けられた大きな窓に心奪われる。 既に陽は低く、当然北側は濃く陰りが満ちている。 しかし…

トレース、その2

住宅というのは実際、見る機会は稀である。 それが古典の名作となれば・・・時に幸運に、 保存されているものに出会える事がある。 東京では『江戸東京たてもの園』も訪ねた。 そして、前川國男さんの旧自邸を見て来る。 1942年竣工、紆余あり、増改築改修を…

トレース、その1

20世紀の建築には3巨匠が在ったという。 ミース、コルビュジェは前夜に触れている。 もう一人はフランク・ロイド・ライト。 実は先月、東京で彼の建築を訪ねている。 自由学園 明日館。池袋の駅から程近く、 見学が可能の上、珈琲まで頂けてしまう。 池袋の…

椅子、その2

左手間はバルセロナ・チェア、その奥にある、 椅子のようなソファのような、この椅子も好き。 コルビュジェとシャルロット・ペリアンの共作 シェーズ・ロング(LC4)、これもしばしば パースに登場させている。 不思議な形をした代物で、どう使って良いのか…

椅子、その1

自分のパースによく登場させる椅子がある。 ミースのバルセロナ・チェア(左にある椅子)。 初めて興味を抱いた椅子がこれだった。 知った時、既に半世紀以上を経ていて、 知ってから既に四半世紀を経ていて、 未だ古びず、この先もおそらく素敵な椅子。 大…

その後。

4年前に竣工したお寺、その納骨堂。 敷地は細長く特異、限られた予算、 最大の効果を得ようと奮闘した設計。 全長28m程の建築は加わえて、 このお寺は一応の完成の姿となる。 (夜はこんな感じです。)携わった一期工事は、本堂の東側に 約1000㎡の鉄骨造…

防水

塗壁と言えば○○○・・・仕上表に○○○と 記せば迷う事無く伝わる製品があったりする。 既に代名詞となる製品! そういう製品、類似する同等性能のものが、 各メーカーから出ていたりするので、特定 しない場合、実際にどれが使われるのかが 現場次第であること…

仕組み。

『アカバナ』と言うのだそうだ。 何時も訪ねる森で見つけたのだけれど、 おそらく花は良く目にしている。ただ、 種を飛ばす姿はこの日、初めて気付く。 植物が子孫を残すために、動けぬ彼等は 種子をどう蒔き散らすかの知恵を絞る。 綿毛を使うアカバナの発…

ny with moai

創り上げた計画案、手応えがある。 究極ではないものの、攻め込んだ案。 経験において、不足を覚えない空間。 クライアントの選択する優先順位の、 その如何に拠るものの、最大の問題は コスト。故にスタート切れず。 踏み出せば、答えを探し考える。 出さね…

インテリア考。

北欧の建築家、アアルトの照明器具はとても素敵だ。 (アアルトの建築は以前にスケッチを載せてます。) 数ある器具の中で気に入っている一つ、しかし、 これまで用いる機会の無かったものが使えそう。 分譲マンションのエントランスのインテリア考。 根詰め…

桂。

何時からか何故か、桂の木がとても好きだ。 その円い小さな葉は紅葉も綺麗な上に、 その小さな粒で覆われる大木は、点描の 繊細な中にあって幹は極めて強く立ち登る。 力強さと繊細さ、生命力を感じさせる樹木、 建築材料としては、木らしい木でもある。 特…

雨の中。

ネットで見つけた、とある沼を訪ねた。 天気予報では晴れ又は曇だったと思う。 でも行けば、雨。 すれ違う幾人か、尋ね話すと、沼までは 行ける一同に語るので、笑顔で別れ、 しかし、5kmを越える林道は荒れていて、 倒木多数、躊躇う悪路が少々の道。 車を…

方針を探し見つける。

建築というのは難しい。探し見つけるとは書いたものの、 実はそうではなく、やはり、創り上げるものと実感する。 あるインテリアに取り組む。 デザインとすれば、様々な可能性はあるだろうか。 しかし、建築。地の利を実際に感じる事ができるか? 感じるべき…

心象をリセットしてくれる光景

先日は十勝での所要の後に更に遠くへと。 その道すがら、夕暮れの、風強い、雲一つない空の、 オンネトーを訪ねた。 翌日訪ねたチミケップの湖、前日の強風で倒木多数。 陽射しは夏のように強く、でも寒く、風はまだ強く。

紙。

今は基本、携わった設計業務に関わるデータは、 PCに保管している。なので紙媒体は不要とも 言えるのだけれど、どうにも捨てられはしない。 手描きのものは画像とPDFで保管していても、 やはり直筆を処分することが出来ない性質だ。 メールを読み返すよう…

室蘭辺りを。

室蘭は大学時代に過ごした街、 自分にとり、第二の故郷という思いがある。 波立つ太平洋を眺めに走る。 札幌から南へ向かう時は決まって中山峠を越え、 この日は洞爺湖をかすめて有珠へ向かった。 有珠には善光寺がある。お気に入りの場所。 蝦夷三官寺であ…

空模様

ある朝、陽の昇る直前、月と明星(金星)が輝く。 ある朝、陽射しに吹き飛ばされ、たなびく雲。 変わりやすい空、気付くと虹!足元に行けそう。 (見えたので行こうかと迷ってたら消えた。) 何も無い朝の空、爽快。 左右のどちらが勝つかで決まる空模様。 左…

【DOMA NATORI】竣工 その7

室内北側から。建物南側のみ2階の構成、 北側を低く抑え、敷地との納まりを計る。 この低みから階段を上り2階へと続く。 階段の手前、写真の左手には床から天井 までの高い窓を設けている。紆余あり、 悩んだ末に大きな窓を設けることとした。 建物の南北の…

【DOMA NATORI】竣工 その8

個人的には造作キッチンが好みですが、 クライアントの要望により、既製の システムキッチンを用いる。シンクの 使い勝手はなるほどです。 このシステムキッチンは脚金物が使われて いて、一段高いリビングの床との段差を どう納めるかが難点となっていた。 …

【DOMA NATORI】竣工 その9

2階は階段を上りきるとスノコの橋があり、 そこから分岐して二つのスペースへと渡る。 一方はオープンなスペースのある場所。 ここは子供の場所と想定。写真の左手には 床をスキップさせてLOFTを設けている。 奥には小屋裏を利用した収納スペース有り。…

【DOMA NATORI】竣工 その10

2階にはスキップフロアのLOFTがある。 スキップした分、リビングの天井は高い。 その分、LOFTの天井は低く、落ち着く。 2階床とは段差があり、ここはステップと なる段板を設けている。ここのどこかに 腰を掛けて話す事が現場でしばしば在った。 …

【DOMA NATORI】竣工 その11

この写真もお気に入り。2階のオープン スペースからの眺め。階段を上りきると スノコの橋に出て、そこから折り返して ここの辿り着く。右手にスキップフロアの LOFTがあり、左手には小屋裏収納。 奥はにもスペースがある。 建物のヴォリュームを押さえ…

【DOMA NATORI】竣工 その12

写真を紹介できていないスペースが二つある。 一つは一階の趣味室DEN。玄関ドマに 阻まれ、室内の離れとなっているスペース。 もう一つは主寝室となるMBR。 実は敷地においてこの位置は特別な場所。 本当はリビングを設けたいと考えてもいた。 敷地か…

【DOMA NATORI】竣工 その3

31坪ほどの小さな住宅、夜の内観全景。 大きなスペース、小さなスペース、 天井の高いスペース、低いスペース、 これらを立体的に組み上げている室内。 夕暮れ時なので自然光は写っていない けれど、開口部は空間が広がるように また、採光が出来るように設…

【DOMA NATORI】竣工 その4

リビングは南側に4つ窓を組み合わせた 大きな窓を設けている。そのまま外へと 繋がる窓は、明るさはもちろん、視覚的 にも空間の広がる窓。 敷地の条件は良く、右手に見える擁壁が 何ですが、これは外構壁を待って消える。 とすると、敷地前の山の緑を借景…