2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

暑さ対策

トンボはもう活動を始めている。トンボの幼虫ヤゴは一年単位ではなく 何年も水中で過ごすものも多いらしい。健気な生物、短い夏を謳歌する。 いよいよ暑い夏がくる。住まいの環境、冬の寒さと並び、夏の暑さへの 配慮は欠かせない。そもそも断熱性能は高い。…

キッチン その4 現場風景  ■S-house vol.21

訪ねた日、現場ではキッチンの設置工事が行われていた。玄関から入る 大きさに分割されたパーツが現場で手際よく組み上げられて行く。 クライアントの要望を聞き、イメージし、やがて具体的な図面となって 仕様が定まり、製作図面が出来上がり、各部機器類を…

現場風景 2Fオープン・スペース  ■S-house vol.20

クライアントと現場を訪ねる。現場は大工工事が一段落し仕上工事が 始まっている。壁はジョイント部分、釘頭にパテが盛られていた。 2階オープンスペースは子供のためのスペース。当初、6畳2部屋を要望 されていたクライアントと相談し、個室ではなく各ス…

建築金物   ■BUTSUGWANJI vol.7

道東のお寺では阿弥陀様まわりの仏具を金物で設えるべく検討している。 通常の仏具ではなく、スチールを使う。重厚さ、繊細さ、質感は魅力だ。 設置、組立、搬入も考慮しつつ、より繊細なデザインとすべく試案中である。 「建築金物」、住宅でも螺旋階段や階…

化粧ビス   ■BUTSUGWANJI vol.6

建築は様々なものの集合、その様々なものとは個々に特殊であり、 専門の知識が欠かせない。中でも建築金物の類は難しい。似たような 形状でも用途は異なるし、その細分化は実に特殊な存在に見える。 問題となったのは「化粧ビス」。最近だと表札プレートの固…

伸びる。

付き合いは古い。今は、年に数回しか合わない けれど、私のことを知らないわけでもないだろう。 忠犬みたいな猫だ。犬派の私ですが、好きです。 いつもは寄ってはこないくせに、この日は一人で 訪ねたからか妙に人懐っこいんだもの、タマラン。 「おいでっ」…

キッチン その3  ■S-house vol.19

キッチンは設計の際に機器は選定し、勝手や収納を検討している。監理が 始まってからは、より精細に検討し、打合せを重ねて要望をまとめてゆく。 図面を製作、ポイントをスケッチするなどし、製作者と打合せる。返される 施工図を確認し、整理し、クライアン…

工事終盤 ■S-house vol.18

西区八軒で監理している【SーHouse】、来週の中頃には大工工事を終える。 足場が外れ、外観全貌を眺めることができた。昨日は現場打合せに行く。 大工工事が終わるとは、工事がいよいよ仕上工事に入ることを意味する。 工事は終盤、現場は「竣工」を意識して…

天国

天国・・・ではなく「能取岬」。一面の綿帽子、遠くにオホーツクの 海原が霞み、ウロコのような雲の向こうに夕日が隠れ輝く。 観光でもない。現在、工事が進むお寺にて協議事項が発生し、 オホーツク総合振興局(旧支庁)を訪ねた際に遠回りした、だけ。 普…

キッチン その2  ■S-house vol.17

キッチンを考えるには様々なポイントがある。プランから当然検討し、 収納やインテリアとの関係、どのようなスタイルかを想像を膨らます。 その想像を各部のディテールや機器選定などを通じて具体的にする。 そんな中で最も基調となるのは天板の仕様だろうか…

キッチン その1  ■S-house vol.16

S-Houseのキッチンは造作キッチン。デザインはオリジナル。 長さ2800mm×奥行き800mmの大きなキッチンをリビングの 一方に配置する、LDK一体のオープンな空間が特徴となる。 S-Houseのインテリアは白と黒のコントラスト、モノトーンを基調 としている。キ…

和室  ■S-house vol.15

S-Houseには和室がある。諸事情から客間は必要であった。 当初からインテリアのイメージが十分にあったわけではない。 予感はあった。それは畳選びで現れてくる。クライアントは畳を 「黒」、縁は「墨色」を選ばれる。方向性が明らかとなった。 造作が間もな…

外壁の色決め  ■S-house vol.13

S-House、外壁は板金だ。安価ではないけれど、板金仕上の中では ローコストな立平葺。板金の基本技術による仕上げは表情がある。 なぜローコスト?それは使う材料がただの鉄板のみだからだろうか。 故に、チープに見せないためには端部の納まりを入り念に検…

外壁のディテール決定物語。  ■S-house vol.14

立平葺は特殊な加工部材を用意せずとも、折る、曲げる、掴むという 基本的な加工で納まるシンプルさ、面白みのある仕上げだと思う。 故に、なるべく複雑な納まりは避けたい。出来るだけ簡素に考える。 監理が始まると直ぐに窓廻りや軒先、水切りなど一式のス…

軒 その2 ■S-house vol.11

前回に書いた軒 その1、実際にどう施工されたのか? 案内してみたいと思う。その経過を現場写真から ・ ・ ・ プレカットされた材料、応援の大工さん、選んだ好天、建築は一気に 建ち上がる。所謂「上棟」。屋根は防水紙までが施され一段落となる。 軒の先…

軒先  その3 ■S-house vol.12

軒先 「その1」、「その2」。今回は「その3」です。 ダンボールのような中空材を積層したこれが換気部材。虫の侵入も防ぐ 優れモノ。様々に工夫して用いる。現物を眺めると、こんなものかーという 素朴さ。小屋裏換気、外壁通気の要となる重要な機能を負…

軒  その1  ■S-house vol.10

建築をより良くするためには、発想しイメージを絵にする「計画」、実際に 図面を製作する「実施設計」、そして”現場”の「監理」が欠かせない。 現場が動き出すと、「監理」業務が始まる。 「現場管理」は安全、工期、コストを管理する施工者の業務。 「設計…

タンポポ

綿毛になったタンポポ、雨の翌日の早朝に眺めると、とても貧粗な姿だった。 よく観察してみると、綿毛が根元から閉じていることがわかる。 そこで仮説を立ててみた。「綿毛は濡れると閉じ、乾燥すると開く。」 湿っていては重く落下しやすい。また、雨の日は…

土星

春の星座の中に土星が見えている。そろそろ、夜の早い頃に沈むかも しれない。月が満ちるまでは容易に見つけられそう。 北の空を見上げ、まず北斗七星を探す。このヒシャク星の柄の部分から アルクトゥールスとスピカを結ぶ天空の大きな曲線を「春の大曲線」…

壁塗り。 ■S-house vol.9

この日は、設計ではなく作業員としてクライアントと共に現場に乗り込む。 S-House、外壁の赤い松の羽目板に保護塗料塗る第一回目であった。 (アプローチに羽目板を使っている。) 使ったのはデンマーク製の環境に配慮された外部塗料。拭取り仕上げ なので、…

ギドラ   ■BUTSUGWANJI vol.5

大きくて強く、何より頭が三つもある極めて派手な怪獣。 特別な存在だけれど、欲しいと思っていたわけではない。 何の機会だったろうか、親に連れられ超合金のおもちゃを 買って貰う。欲しかったのはゴジラ。おもちゃサイズでは 迫力よりも可愛らしさ、黒い…