ジャンプ


お誘い頂いて正月最終日は初めてのジャンプ観戦。
宮の森のジャンプ台を訪ねる。
これほど恐怖を覚えるスポーツがあるだろうか。
初めてジャンプを観た時、「人が落ちた!」と
悲鳴を上げそうになるほど驚いた。




大人気の高梨沙羅選手!ファインダーを覗くと、
予想より上から飛んできて、弾丸のように飛び去る、
飛びぬけてカッコ良く、実に美しく飛ぶ選手だった。


大会後にロッジでニアミス、間近で見ると、とても
小柄で細い人、ジャンプ姿は想像できないほどに
可愛らしく、ファンにならずにはいられない。


船木選手や高橋大斗選手など御馴染みの選手も飛び、
原田監督も笑顔で会場に居たりしたものだから、
すっかりミーハーに楽しんでしまいました。


こう眺めると、一人一人個性的なスタイルで、
高さも速さも違っている。後半風で何度か中断が
あったのだけれど、自然との勝負でもある。
どの辺で差がつくものなのか、とても興味深い。


男女、ジュニアを含めて出場126選手が2度飛ぶので、
シャッターチャンスは252回。1/4くらいはカメラを
構えただろうか。


望遠レンズの持ち合わせはなく、使ったのは古い、
マニュアルのズームレンズ、最大200mm相当。
ヨーロッパを旅した時に使った由緒あるレンズ。


マニュアルなので、シャッタースピードと絞りは
予め当たりをつけておき、この辺りで撮ろうと
決めたポイントにピントを置き、待つ。
スピードを速くすると止まって見えてしまうので、
ほどほどにし、ジャンパーに合わせてカメラを
移動させて撮る『流し撮り』に挑戦する。


案外、綺麗に撮れたので嬉しい一日。


と言うわけでもなく、
こういう写真もたくさん
撮れたことは秘密である。






流し撮ると、周囲は流れ被写体をクローズアップ
できる。本当はこんな写真にも挑戦してみたかった
けれど、やはり、なかなかに難しい。


宮の森のジャンプ台、側壁は木板であった。
歴史ある施設であることを偲ばせる。
飛距離のラインは笹の葉を植えている様子。



3m間隔に人が並び、着地点を目測で判定する。
これで50cm差までを判定しているようだ。
実にアナログ、多くの人に支えられるスポーツ。


ロッジに立てかけられていたスキー板、巾は広く、
高さは2100mm程だった。大きな板!と驚いて
いたら、これを担いで行ったのは女子選手だった。


男子ならもっと大きく巾の広いスキー板なのだろう。
拘束されたかのような板に括られ、震え上がるだろう
ジャンプ台の頂上に立たされ、否応泣く直滑降で滑り
出し、強制的に飛ばされ、何とか着地し、急斜面を
下り落り、曲がらないスキーを無理やり曲げて止る。


一体、どんな心地なものなのか?恐ろしい。
初めての生ジャンプは想像以上に楽しかった。
来週の大倉山も行ってしまいたい。
行けるかどうかは、明けてしまったお正月、
この一週間の頑張り次第、果たして。






※当然ながら行ってる暇、ありませんでした!