定位置の一つなんだろうなー


住宅、大きな節目は10年毎として良い様に思う。
例えば子供、最初の10年は幼く寝るのも一緒?
次の10年は思春期を向かえ、後に家を出る?
その次は夫婦の住まいとして・・・
と言う具合が適当なイメージになるだろう。


これまで携わった住宅、各々の姿なのだけれど、
大よそ10年毎に訪れる変化を実感している。


その時を予測し、対応できているだろうか?
住まう人は逞しく、予想を超える事もある。
住宅の寿命は構造や性能にのみ負うものではない。
それで長く保たれるのなら正直、楽かもしれない。
住まう人のスタイルに応えられればこそ、
住まわれる家になるのではと思う。


ジロの家、竣工は2010年の事だった。
何かしら変化があるらしく、報が届いた。
”変化”する事は生きている事の証だろうか。
設計において変化に対応できる事を想定するのは、
私の設計では絶対にしているものの、
本当に出来るのかは常に試されている。


報が届けば悩み、応え、見届けたい。


しかし、写真のこの場所は窓台の幅しかないのに、
どうも定位置でもあるらしい。
右手からそこに飛び移り、また飛び返るのかぃ?
確かに見晴らし良く、絶好の場所だけれど・・・
実は密かに落ちた事もあるんじゃないの?


まさか、そこに視線があるなどと、設計の時には
思いもしませんでした。羨ましい。