DOMA / yamanote

DOMA / yamanote


O邸と呼ばれていた住宅はこのような名前となった。
山の手のドマってことね。
悩んだ末に、ひねりはなく真っ直ぐに名づけた。




竣工写真は自分で撮る。その枚数は1000枚程。整理は至難であった。
その中からおおよそ50枚程を選びぬく。・・・ちょっと多過ぎか。
プリンターのご機嫌を伺いつつ、数日前から出力開始、整理する。


本日、一冊の写真集としてお届けに伺ってきた。
住まわれてから初めての訪問、この瞬間はたまらない。
「いやー、本当に住まわれていた。」というのがまだ本音でもある。


写真は自己満足もあるけれど、概ね喜んで頂けたのではないだろうか?


どう?


まる一日+α眺めて光りを撮った写真、クライアントがまだ見つけては
いないシーンもある。その光りとはクライアントと私だけが共有できる
特別でこの上ない楽しみ。知った人にしかわからない楽しみである。


そのうち、私も知らない光の楽しみを伝えてくれるのだろう。






住まわれ始めた室内は実に見事だった。流石です。
引越し間もないというのに、実に見事に楽しまれている。リビングの棚は
見事に納まり、片付いてはいないというウォークインクロゼットもピタピタ
と納まる。キッチンやその収納室も綺麗過ぎるくらい。本当に住んでいるの
ですか?という程に。


「でしょ?」と知ったかして言える部分が本当に
そのように使われていてとっても嬉しかった。



クライアントの発見は、ダイニングテーブルの最も良い席に座ると、
玄関上のコーナー窓から三角山の頂上が見えること。驚いた。
いや、驚かない。・・・そう、これは最初から計算されていた事さ。




まだ、コートの写真がない。来年の夏頃には撮れるのかな。
自分の設計した住宅に人が楽しく住まわれているだなんて、
本当に設計冥利に尽きる。これには心から感謝しています。


ケーキ、ご馳走様でした。マシュマロも美味しかったっス。