DOMA/yamanote 雪のコート

朝から良い雪が降っていた。空もグレーで願ってもないチャンス。こんな時期に
とは思ったものの撮影させて頂きました。結局は珈琲など頂き、いつもの如く長居
する。撮影に行ったのか遊びに行ったのか ・ ・ ・ 。ご協力に感謝します。


雪のコートはとても綺麗でした。(写真は夜のコートからリビングを見ています。)


レンズに雪がつかぬよう覆いながら、思いの他雪深いコートを這い回る悪戦苦闘の
撮影風景、窓から面白がって眺めるお二人! 笑うな、結構、大変なのよ。







DOMA/yamanoteは化粧っ気のない建築かもしれない。壁や床をあれこれデサイン
するのは容易だけれど安易過ぎる。シンプルな仕上がりは、空間そのものデザイン
したからこそ。それこそが最も大切なこと。素顔の良さこそが要であると思う。


自分は、空間を計画する際に、特に自然光の採光に最大限の注意を払う。そして、
その光に映えるテクスチャーを大切にする。ドマのコンクリートは一見、クールに見え
るのだけれど、整う空間の中では、実は温もりのある質感を漂わせている。


室内の広がりは健やか。夜も柔軟に雰囲気を作リ出す。クライアントのお話では、
なぜか来る人は皆、泊まりたがるのだという。そこはやはり、クライアントお二人の
心遣いがいつも素敵だから。( だから、長居してしまうのか、と言い訳。)


来客は「なぜリビングに段差があるの?」と不思議がるのだそうだ。


オープンな空間ではこの一段が空間に大きな違いを作る。リビングに居ると、室内で
あるはずのドマがコートと一緒の”外”であるかのような錯覚をいつしか覚える。これは
bookshelf道南のDOMAも同様、室内は”外”の庭や景色と呼応して作られてゆく。
この世に2つとない生活の場となるために。彼らに似合う住まいであれたなら嬉しい。