設計はじめ。 【編集中】

敷地を初めて訪ねたのは約一ヶ月ほど前のこと。
その後に依頼者宅を訪ね、様々を見せて頂いた。


敷地は、大きな土地を二分した一方を使う。
その分割は一定の条件を満たせば自由である。
という、ユニークなものであった。
分割は実際に訪ねて得た情報より考察、
大きく2つのパターンになると考えた。


そして、公図(測量図)を取り寄せ、夜な夜な、
ヴォリュームやゾーニング計画を様々に試す。


結論を急いで答えを出してしまうと、安心するのか、
頭が固くなり、そこから抜けられなくなることもある。
故に、プランは想像しつつも答えにはならぬよう、
たださ迷うように、いつもフレッシュに取り組む。


繰り返しさ迷うことで敷地の様々な可能性を知り、
成果に結びつかなくとも理解を深める、作業です。


とは言っても、だんだん手が動かなくなってくるので、
頃合を見計らっては本を机の上に積む。
そんな先日の光景、綺麗に見えたので写真を一枚。


主に外国の建築を好んであれこれと眺め過ごす。
直接的な答えとなる事例を探すのではなく、実に様々な
建築が今も昔もあることを実感にすることに目的がある。


要は、答えはない。自由に発想すればよい、
ということを確認するための儀式でもある。




改めて敷地も訪ねたけれど、収穫は多くはない。
ただ、条件や状態を再確認することが出来た。




そろそろかなと思う頃、敷地を描いた用紙を用意する。
それをいつものカフェに持ち込み、向き合って過ごす。
珈琲を頂きながらの集中、ここ数年のカフェ・スタイル。


敷地の光景を思い出しつつ、ご自宅を訪ねた時の印象を
思い描きつつ、思考をめぐらせては手を動かす。


密かにもくろんでいたアイディアの可能性を確認出来た。
他方のアイディアも試みる。案外容易に達しそうな気配。
想の来るのを待つか、導くか?まだ、始まったばかり。