サンプル届く。 【編集中】

進行中のマンションのデザイン、
エントランスの外装に石を使う。


石? 重厚さ、高貴さ、表情・・・
様々な可能性と期待を寄せる素材。


素朴で変哲無く積み上げたものの方が、
その重みを良く表現できると考えた。
大切なのは表情、陽を得て深くなるよう、
彫りの深いテクスチャーが欲しい。


石材メーカーの担当者とは何度も打ち合す。
当然、高価な仕上げとなる事が予想され、
石種、仕上げの様々、選定は慎重を期した。


減額調整が必至となっている昨今の建築、
最低でもこれは使いたいという手の内も
用意する周到さで、今回は臨む。



そのサンプルがとうとう届く。
早速、外に持ち出し光を当て眺める。


硬い御影の表面を人が叩いて仕上げたもの。


これを運んで来てくれた時の担当者の、
満足げな顔は印象的であった。
ディベッロパー担当者も納得下さったろうか。


何より自分自身、サンプルを見て嬉しかった。
存在感、強さ、表情の深さ、サスガ!です。






意味も無く事務所に飾っておきたい。と思った
のだけれど、取り上げられるかのように、
今はオーナー事務所に保管されています。


私の手元に在ったのは数時間だけだったからか、
余計に恋しいくらいに惚れてしまう素材です。


規格外ながらも、丁寧に対応頂いたメーカーの
担当者には感謝。
これを特別なものに仕立てられるか?
それはこれから。