今時の太陽は、北から約45度東側の方角から登る。
圧倒的な光量を爆発させるように一気に照り出すと、
隈を帯びた朝のモヤが即座に消え去ってしまう。


その刹那、いつも窓から見える電線に絡みつく、
光る細線が見えた。暗くとも明るくとも見えず、
この刹那にだけは見える、輝く小さな巣、多数。