鉄骨

仙台の設計物件、お手伝いな設計なのですが、
先日、2000㎡の倉庫の鉄骨の製品検査でした。



こういう細かな、様々なパーツが溶接されて
出来上がる様を見ると、『造っている』事を
とても実感する。


ある部位は、何だかとても可愛らしいし。


敷地に合わせた複雑な建築形状、鉄骨製造現場に
相当苦労もさせてしまった。




建築とは造る楽しみ、とも言えるだろうか。
出来上がれば、まるで完成された製品に見えるものも、
実際はこのように造られていたりする。


建築に携わる人でも、中には言えば出来ると思われて
いる方も少なくはない。木造住宅でも、ハウスメーカー
既製品のコーディネートだけれど、自分の携わる建築は、
多くが手作りに支えられている。


このような鉄骨製品であっても、未塗装前の製作現場、
機械補助が在るとしても、人の手の跡は隠せない。


建築が設計だけで思うがままに出来るなら楽すぎる。
現場の、多くの人達の協力を得て創くる、造るものと
思えばこそ、本当の楽しさが感じられるのだと思う。


住宅だと、減額案としてセフル施工を提案することは多い。
何故か?もちろんコスト削減もあるのだけれど、参加する
機会を用意することで、難しさ、苦労、そして楽しさを
実感頂けたならと思い、願う。





自分が主体的に関る建築でこの規模は実に大きい。さぞ、
立派で巨大な鉄骨を想像していたのに、鉄工所では、計り
知れない巨大な製品製造現場も在り、広い世界を実感する。


シンプルな倉庫なので、この鉄骨が組みあがった様は恐らく、
木造軸組の立ち上がった上棟時に匹敵する壮観な風景が
あるに違いないと楽しみにしている。次の打合せ機会、
見れそうです。