雪に映える影。


雪は白く、隈はなく、明るすぎて戸惑う。
久しぶりに雪原を歩いて映える影を楽しむ。
木々の落とす影が地勢を浮かび上がらせる。



枝にはもう春を待つ目が膨らんでいる。



松の木の下は雪は融け掛かっている。
枝葉の雪が雫となって落ちて融かすのか?
寒さの緩んでいる証なのかもしれない。



日射で融けるのか、雪原の表層は小さな氷の粒が
層をなしていて、木々の影が孔を通して入り込み、
影が雪に染み入るような、柔らかい影。



雪がコロコロ。初めはそう大差はないのだろうけれど、
上手く大きく転がるもの、遠くまで転がるもの、様々。



低い陽射しは雪原を広く使う。
小さな木も地勢と相まって立派な網目を描く。



木立の影はまるで波のよう。
それで、雪原がまるで海原のよう。



葉の落とし、芽は僅かに青々とはするものの、
乾燥してスレンダーな木々、笹草は隠されて無く、
ただただ白地の雪原と、木々の落とす長い影のみ。


鳥目ではないので私には分からないけれど、
透き通った森は鳥の声が通り、眺めれる声の主を
自分でも発見することが出来る。


先日の休日の出来事日記です。