未だ冬であった。

親しくさせて頂いているオーナーからのメール、
春らしい息吹を感じる写真が添付されていた。
おや?と、自分も探しに行こうかと思い立つ。
ではあるけれど、夕暮れが良いかと感じる。



いつも訪ねる森はまだ、見事に冬景色であった。
それでも雪原は真白ではなくくすんでいる様子で、
おそらく陽の高い時は綺麗な風景ではなだろう。
夕暮れ時は鳥も泣き止み、風音だけが聞こえる。
眺める風景は寂しげな冬景色、そのもの。


・・・ではあるけれど、風がもう十分に暖かく、
凍える事なく暮れ行く森を眺める余裕があった。


陽の沈む加減を見極められればきっと、綺麗な
写真が撮れるのだろうなと思う。
未だ葉のない樹幹を透かして陽が消えて行く。


水源の池から流れ出る小川、水盤が広がっている。
夕陽を映えるだけ十分に広く、風景に色を添える。
こういう色付きが春を予感させるものなのかも。



ところどころ、雪融けらしい水溜りがちらほら。
けれどまだ、生物の営みを実感するには乏しく。
あれこれ芽吹き春を感じるのは二週間程先かな。