ある日の仕事

『取手』が突如、脳裏に過ぎり目覚める。
考える余地はあるなと考えた先日の現場、
黙っていれば取手金物がつくだろう扉、
金物は他に使っていないし不適だな・・・
頭の片隅に置いたまま、でも放置されずに
それが眠りを妨げた?


夜更けにスケッチを開始、あれこれ悩んだ末に
二案に絞る。フラットバーを用いた案は下の
スケッチ。でもこれは手間とコストが掛かるか?
減額で大工造作とした部位、大工が出来るもの、
・・・穴を開けよう、上のスケッチ。


伝えるには立体の方が分り良いだろうと、
スケッチを更に加える。1分の1、つまり実寸の
詳細スケッチと共に使い勝手を想像しつつ・・・


明朝、施工者との協議。どう造るのか?
製作過程を漫画にし描いて送る。


穴の手掛け部分に違う材を組み込んだ形状、
扉が閉じ状態なら部材を頭からビスで固定しても、
見えない。ここではOKだ!と考える。




ある日の仕事、この日は他にも幾つか問題を確認、
せっせと図面やスケッチを描いた。
監理終盤は仕上関係、その納まりや形状の
検討は実寸が殆どになる。夜までに机が図面で
埋め尽くされる日だった。