【 MoAi in ny 】 外観近景。

外構は引渡後の残工事があり、写真は竣工の
一歩手前。改めて竣工を撮りたい気持ちもある
ものの降雪の冬景色にも興味あり、そして
どちらかと言えば、初めて敷地を訪ねた時が
桜の季節だった事もあり、来春に訪ねたい
気持ちが強い。※敷地手前に桜の木があます。


建築奥に見えるのは物置には、設計当初から
施工の最後まで、大いに悩まされた。


元々取壊す予定だったとても古い物置は、
実は敷地からはみ出ている事もわかり、
使うにしても修繕は必要な状態であった。
・・・数十年もの間、物置は隣の敷地に
お邪魔していたらしい。


使えるかも?となり、小さな新築住宅の収納を
担う新たな役割を得て、古びていた外装は、
クライアント自らが塗装職人の知恵もお借りし
忙しい最中に時間を作って塗られた。
そして工務店の協力により見事、曳屋にも成功。
なかなかの大騒ぎ、印象深い古い物置です。
写真の通り、今は結構馴染んでいて良い風景。



建物は平面上、立面上、極めてシンプル。
計画当初はアイディアもあったのだけど、
潔く簡潔なデザインにまとまる。


外壁は角波形状の板金をボルトで固定する。
そのボルト、施工直前に黒色が見つかり、
施工されている。最後まで諦めずに担当者が
探してくれたもの。


このボルト、位置をそろえて施工するのが、
猛烈な手間となる。人の目は優れていて、
少しズレたのがあると直ぐに分ってしまう。
写真では黒なので見え難いですが、陽が当ると
わずかに影を帯びるので、見えてしまう。


揃っていると気に触らず綺麗に見えるし、
揃わぬと、気に触り気になってしまう難しさ。