【 MoAi in ny 】  半地下の部屋。

小規模の建築、どうスペースを確保しようか?これは、計画当初からの大きな悩みであった。


写真のスペースは半地空間。半地下は高価になる恐れがあり、危ぶまれもしたのだけれど、
見積もりに残す事が出来た。半階降りると主たるスペース、半階上るとLOFTがある。


LOFT全景。広くはなく、また立って歩く事も出来ないのだけれど、まとまった広さがあり、
また、半階上がっているので見晴らしも良く、設定は収納なのだけれど、上手く使えたなら、
アトリエのようなスペースにも成れるはず。この家の中でもかなりお気に入りのスペース。

※床設置前の写真です。


半階下がった、半地下のスペースもなかなか楽しげです。かなり背の高い空間、
その中央に橋状のLOFTがある立体的な部屋。




天井は高さが1200mmもあれば、立ち上げれずとも移動にはそう困らず、座れば納まりは良く、
スペースとして十分に使えます。写真のスペースは面積的には大きくないものの、
立体的な構成で空間そのものは小さくは無く、また、採光の方法や開口の位置、吹抜ける場所、
工夫をしているので、LOFTを含め、秘密基地という程小さくはなく、また閉塞感を感じる事もなく、
むしろ大きな印象を受けます。・・・・面白いスペースに設えられました!




ちなみに、二枚目のLOFT写真、壁に黒い手掛けが何段か写っている。
これを登ると2階へ続く抜穴があります。非常時に使う動線?というわけでなく、
年に何度か親の許可を得て開放して頂くと・・・かなり本気でかくれんぼ、鬼ごっこが出来ます!


ごっこが出来るという事は、つまり動線が多様、豊かであることを意味する。
使い方、住まい方の自由があるという事、住宅が遊び場にもなれるはず。