西日、眩しく印象的です。


引渡、御引越、住まい始めて一年を迎える。
オーナーから届く、日常の風景。


初めてお会いした時はお客様?
と言う分けではなかったかもしれない。
『不可能』とは言わなかっただけで、
計画の実現性に強く問題を提起した。
初めからお客様ではなく、
クライアントだったに違いない。


お客様とクライアントは全く違う。
事業を行う上でのパートナーだ、
コラボレーションだ。
後に施工者も加わり取組む事業だ。


その成果が届く。
オーナーしか知り得ない光景が。
今はオーナーなのだな、羨ましい。
設計者である私よりもたくさんの事を
経験し、知り、楽しまれている様子。



写真は西高窓、細長い建築の奥行きを
更に際無く奥へ伸ばす採光上重要な窓。
幸運にも敷地西には木立があり、
それが西陽を越して木立の影を、
その陰影として伴い室内に映える。
最早インスタレーション



徐々に北側へと沈む、低く長く届く西陽、
室内を舐めるように移動する。
木立の陰影を揺らぎながら像を届ける。


・・・好んで使うブラケット照明、
昼間は建築に溶け込み気配を見せない。
映える陰影の中でも見事に溶け込んでいる。
器具は案外、実はこういう性質が欠かせない。



室内に居ながらにして、外の風や雲の動き、
様々を映え気付かせてくれる。
これは何だろう?素直に凄い光景だ。


紆余はありつつ、健やかでもあり、しかし、
光環境はかなり複雑な様が支えている。


西高窓からの長い陽射し、北側高窓のもたらす
夕刻でも一際明るい様、室内に残る南窓の明るさ、
様々が組み合わされて見える光の空間。


・・・自然のみが作れる絶妙な光の具合。




久しぶりに書き込みます。
届いた写真、大好きです。