「柱が必要です。」

設計には幾種もある。
私は意匠設計者。他に構造設計、
機械設備や電気設備設計など、
より専門的な設計がある。
意匠はそれらを統括し計画をする。
デザインもする。


クライアントが設計契約をするのは、
私の様な設計者となるのだけれど、
私の負えない専門は他の設計者に
協力頂く事で設計を達成できる。


一般的な木造住宅のような小規模の、
経験的判断も出来得る規模を超える場合、
専門の設計者の協力は欠かせない。


実際、構造設計や設備設計は、
ある規模を超える場合は確認申請上も
書面に名前を連ねる必要がある。
つまり、責任ある専門設計者だ。


今携わる設計では構造、電気、機械、
各々に専門の設計者の協力を得ている。
チームのような具合で心強い。


意匠設計者が難題を吹っかけて・・・
という事も無いとは言えないけれど、
どの人も手強く、頭が上がらない。
・・・でも、上げる。


構造設計をお願いしている事務所、
そこには親分が在る。
今日来たメールが衝撃的だった。


こんこんと耐力壁についての解説文、
そして、あろう事か居室出入口正面に
柱を記したスケッチが送られてきて、
「柱が必要です。」と丁寧に明記される。


・・・入れないじゃないか!


先ほど構造設計事務所に電話し、
担当の方に衝撃的でしたと話せば彼も、
笑っていた。


明日は勝負しに行かなきゃ。