DOMA/道南の家 設計 vol5 「再開」

昨年2009年の春早い頃に連絡が入る。打合せのために道南へ走る。
初めて訪ねた時と同じ雪の残る早春の風景は気持ち良い眺めでもあった。

クライアントはこの4年の間、提案したプランを大切に温めていて下さった。
年内には住みたいとの急展開をお聞きし俄然忙しくなることが予想された。
つまり設計は実施を前提としたスケジュールを考えて進める必要がある。


敷地は開発行為が必要になるなどの条件が加わっていた。事前調査や
所轄行政庁との打ち合わせ、引渡し希望日、工事期間や設計期間の調整、
各種手続きなどスケジュールを簡単に算出する。結構、忙しいぞ。
家具、家電が増えている。持ち込むものを確認しつつ撮影、採寸、品番の
チェックをする。冷蔵庫にTVにオーディオ、ジャーに電磁レンジ・・・


改めて、所要室を確認する。一度提案しているだけに要領良く運ぶ。しただし、
部屋が一つ追加された。・・・後にこの一室に大きく悩まされることになるのだ。
加えて世間話をしつつ、好きな映画、良く見る番組、日々の日課、趣味趣向を
お聞きし、住まいのイメージを探す。既存の住宅のなかで実際に確認しながら
生活スタイルを確かめ、理解を深める。



具体的な予算も想定されたので帰りの車の中では、頭は一杯であった。



※設計事例として”DOMA”(写真集に掲載)、その過程を紹介しております。