DOMA/道南の家 設計 vol9 「実施設計」

実施設計とは?実際に築く建築の詳細設計となります。見積りの根拠となり
契約の際の原図となります。ではどのような図面があるのか?”DOMA”の
その設計過程を通じて少しばかり案内致します。

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5月最後の休日に道南を訪ねる。実施設計の第二回目となる打ち合わせ。
(その間に契約でお会いした際に一度、打合せを済ませている。)

1/100スケールで検討していた計画と異なり実施設計では1/50スケールに
精度を上げて詳細に検討して行く事になる。

水廻りは特に込み入る。建具の納まりや各スペース、収納、衛生設備機器、
家電類を描き込み寸法を微妙に調整して行く。

基本となる矩計図(断面全体詳細図)の検討にも余念がない。基礎や構造を
含め断熱や各部の納まりを考えながら作り始める。完成にはまだ遠い。

展開図は最も親しみやすい図面となるかもしれない。何がどこにあり、どんな
空間なのか?平面と合わせて打合せの基本となるだろうと思う。

衛生設備は気になるところ。これは機器の姿図。この仕様はコストを大きく左右
することになる。第1回目の打合せを基に選定し提案をさせて頂く。持ち込んだ
カタログは山のようであった。



そして変更後の敷地を眺める。緑濃い雨の日、函館山が遠くに霞む。





※設計事例として”DOMA”(写真集に掲載)、その過程を紹介しております。