DOMA/道南の家 設計 vol11 「実施図面」その1

DOMAの設計過程を紹介するSORYを再開。「実施設計」とは?
成果となる実施図面について、何編かに別けて紹介します。
   

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2009年6月中頃、最後の実施設計打合せのために道南に走る。
転機となった新たな敷地、「急展開」を経て実施図面を一気に製作し、
実施最後の打合せとなる。また徹夜で走ったような気がするナ・・・。


     
これが決定案と平面図。それまでのプランに比べて劇的に簡明になっている。
平面詳細図は1/50スケールで描き込み。


     
窓と壁、それに屋根。ここまで簡素に構成された立面はなかなか描けない。


     
展開図。居室の壁面を描いたもの、室内の雰囲気が最もよく分かる図面。
airinessのタイトル画像にもなっているハイサイドライトが描かれている。
キッチン、水廻りは特に描き込み多く、この日も激論(!?)を交わす。


     
その激論の的となった平面詳細図の水廻り部分。描き込みは当初に比べて
圧倒的に増えている。何をどこに収納し、どう使うのか?この日も再検証の上、
確認作業を進める。かなり細かく、mm単位の調整が施されている。


     
基礎伏図。事前に行われた地盤調査により必要となる杭を効率よく配置する。


     
梁及び小屋伏図。この長大なプランの特徴はシンプルな構造にあると思う。
部材は必要な検討をし断面を算定する。負荷が大きく背の必要な梁をヤング
係数の大きな材を用いて調整し、仕上げがスッキリ納まるよう計画している。
無理なく無駄なく速やかに力を伝達し基礎、杭、地盤へと伝える構造計画。



※設計事例として”DOMA”(写真集に掲載)、その過程を紹介しております。