デザイン


藻岩山の麓、電車の通る街並みに建つマンションをデザインする。
電車の緩やかな動き、人の歩くスピード、藻岩山の背景、
街並みに参加し、人が歩みに応じ、相応しい街並みを考える。


敷地に立ち、手掛かり、発見、印象を得てデザインに取組む。


人の歩く速さに呼応して幾段かに変化するキャノピー・デザインが、
ファサードの特徴となる。威圧的せず、人のスケールで展開する。
帰宅の時にここを歩けば楽しい、そんな風情を求めて。





エントランス・ホールまでのデザインを計画する。


ホールは電車通りを見通すことが出来る。
視線は人通りと交差するのだけれど、その賑わいを上手く、
落ち着いて取り込めるなら、是非とも取り込むべき環境要素。


低く高さを抑えた窓、植栽越しに街並みを楽しむことが出来る。
朝、EVから降り立ち外に出る前に出会う光景は清々しく在りたい。








先日、着工となった。いよいよ始まる。竣工は来春予定。
デザインは方向性が定まったものの、様々な詳細はこれからだ。
楽ではない監理、厳しい現場が待ってるなー。


先は長いのだけれど、自分の仕事を果たしたいと願う。


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