包まれる。


アルテピアッツァ美唄を訪ねたのは先週のこと。
まだ雪が残り、桜は蕾、ドロドロではあった。


昨年秋に加わった彫刻は巨大なアンモナイトのようだ。
近くの石碑に書かれた文面からすると、肺なのかもしれない。


金属もこんな風合いが持てるのかと、つい触れてしまう。
正面?には大きな窪みがあり、人一人がすっぽり納まる。
寄りかかると、包まれるように落ち着く窪み。


未だ透ける森、奥から鳥の声が通り伝わる。
その窪みはパラボラアンテナのように働き、
納まる人は、森の音にも包まれる。


これは良い場所を見つけたぞ。


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