airiness

森に灯る桂

10月は2度、道東のお寺の現場へ行く。 仕事の時はまず、どこにも寄らない。 けれど道東道(高速道路)へ向かう途中、 天気の良さに誘われて少し遠回り、寄道する。 寄ったのはオンネトー。自分の好きな場所だ。 今年の紅葉は遅いらしく、色づきも良いとは言え…

「細雪」谷崎潤一郎を読んで。・・・読書感想文です。

谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を再読し、 「春琴抄」に興味を深め、「細雪」を読んだ。 我ながら三巻の大作を一週間で読んだのには驚いた。 でも、少し勿体無かったかなと思う。そんなに慌てずに 読めば良いのに。数年の月日を費やした書き物、数年を 費やして読…

跨線橋

元町での所用、自転車で出かける。一時間程のサイクリング。 その気になれば、市内なら自転車行動範囲なのだと実感する。 実は、あまり知らない場所。そういう時、自転車は重宝する。 最近はスピードを出さずに乗る。幹線は避け、裏道をきままに 走るのがと…

事務所登録 完了。

一級建築士事務所登録申請が完了した。 2012年(H24年) 6月 8日 北海道知事登録(石)第5930号 だそうだ。

販売

この前「デザイン」として記事にしたマンションが この週末から販売が開始されるようだ。

主はどこに?

ある日、視界の左上が白く陰る。 振り払えぬ陰の先を探すと、確かに陰がある。 凝視続けてしばし、目前に蜘蛛の巣を見つけた。 ・・・ アルテミデのアルミの傘を上の2つの支点とし、 下端は机に置いたレンズ拭きの布。 巣は携帯電話に納まるほどの大きさ。 …

磨き上げるには月日が欠かせぬ。

ふと見ると、高齢の職員がどうやら手摺を清掃している。 思わず足を止めたのは、それがただ拭いているのではなく 磨いていたから。磨き粉を使い丹念に磨き上げられる手摺。 聞けば毎日のこと、前任者から引き継いだことを聞く。 半世紀の間、磨き上げらた手…

そういえば、

事務所登録をして来た。 「田名部伸紀建築設計事務所」 たなべ のぶあき けんちくせっけいじむしょ 一級建築士事務所です。 自室からのスタートですが。 事務所を探している最中です。

日食の観察風景を。

世間ではもう過去の事の様ですが、 一週間前にあった日食での発見を。 非常に科学的な見地から、観察具としてアルミコーティングされた フィルムを試す。これにより見事な像を得、無事に観察が出来た。 ただ、試したフィルムの星型がね、太陽が星になったわ…

大きさを確かめる。

佛願寺の納骨堂、これは適切な大きさ、スケール感に 設えることができたと思う。 55坪の広がりある空間、その奥行きは27mを越える。 これを一直線に結ぶ主たる動線は、一切の無駄を 省いたプランの要、これをそのままハレの間としている。 この空間に入ると…

招き迎えてくれる様に。

これは2年前の夏に撮った、アルテピアッツァ美唄の彫刻。 カフェの奥の山裾に広がる、広場を見守る白い門だ。 以前の彫刻は、この奥の山の細道になるほど!という具合に移る。 山を背に緑の野に映える、実に存在感のある大理石の彫刻だ。 大きな門の構えは地…

電話鳴る。

「お元気でしょうか、実は営業です。」と、 電話の先はカンディハウスのSu氏、彼には、 【DOMA/yamanote】でもお世話になっている。 ちょうど、マンションのインテリアに使う家具を思案していた。 予算を考えると、声を掛け難いメーカーではある。 ただ、今…

ロートアイアン 【少々加筆】

建築工事において、特に高価な項目がある。 例えば家具工事がそうで、減額調整の際には、 真っ先にその対象となる。 金物工事、これもその筆頭に上がるだろう。 高価なのには訳がある。人の手間が掛かるからだ。 昨年竣工した佛願寺でも金物は最後まで思案し…

包まれる。

アルテピアッツァ美唄を訪ねたのは先週のこと。 まだ雪が残り、桜は蕾、ドロドロではあった。 昨年秋に加わった彫刻は巨大なアンモナイトのようだ。 近くの石碑に書かれた文面からすると、肺なのかもしれない。 金属もこんな風合いが持てるのかと、つい触れ…

豊かな自然の使者。

ニホンザリガニ、札幌でもまだまだ出会える。 川とも呼べない小さなせせらぎ、清流に住む生物。 彼らが住まえる環境とは、綺麗な水のあることの証、 つまり、豊かな自然がそこにあることを意味する。 毎年春に一度は探しに行き、出会えたら、 今年も無事で健…

創成川を散歩する。

もう随分、暖かくなった! 大理石の彫刻も冬場の養生シートが剥がされ、 白い肌を露出している。 創成川にある安田侃さんの彫刻。 通りの真中にどうどうと在る。 子供ならこの門の小さい穴を目指すだろう。 自分は、少し我慢して大きな穴をいつも潜る。

森の中は、こんな風景がどこにでも溢れている。 落書きのように有象無象の線が交差する世界。 草木の茂る夏よりも、春や秋、雪で覆われる冬は 特に線が少なくなり、観察すれば意図ある絵すら 容易に見つけられそうだ。 山陰に入る夕暮れ、雪融け水が混じり濁…

今日は暖かかった。

暖かい!思わず自転車を走らせる。水源池まで。 夕陽の影は長い。 橋の上は別として、森は線を引いたように雪が残る。 軽装で来てしまった。これより先には立ち入れず。 池の周りを眺めたけれど、水場は良い景色。 淀む春の水と残る氷、立ち尽す草。 多くが…

仙台

仙台に向かう飛行機は揺れに揺れ、思わず見つめた自分の掌は 輝く程に汗を滲ませていた。隣の方と笑いあえるくらいに。 (その方とは帰りの便も一緒であった。) 一年前に旧友が仙台に赴任していた。 彼は一年前、仙台空港で被災し、数日を過ごしている。 一…

運のいいやつは転がる。

雪夜の翌朝早くなら、こういうシーンがたくさん見られる。 森の中では無垢で新鮮な白い雪原が楽しめる。 今日は森に入るのが少し遅かった。 樹幹に積もった雪が日を浴び、落ちた跡は意外ときたない。 ボタボタ、パラパラと枝から落ちる雪。 しかし、それら中…

しんしん

先日の夜は「しんしん」と雪降る印象だった。 雪を見ると正にしん(針)が降っている。 刺々しく痛々しい、針のむしろのような雪の表情。 写真では良く見えない?・・・見えたことにしよう。 暖かな雪の夜、上空は冷え込んでいたのだろう。 その上空で雪は見…

きらりの授賞式がありました。

先週末、きらりと光る北の建築賞の授賞式があった。 建築士事務所協会の催すこの企画、その発起人となった方が式後に 私を見つけるなり指差し「良い」と。これまでで初めての空間だったとも。 「感じる」ものだったと話して下さった。 見栄えする建築が評価…

まめ

まいた豆が何かの下や隙間から発見される。 夜更けのおやつに丁度良い。 しかし、もっとと探すと見つからない。 その辺は気紛れだ。 豆と一緒にチョコもまく。 この小さなチョコボール、 どちらかと言えば酒の肴? 結構、好きである。 どこかに落ちてないか…

鏡開き

鏡開き。餅がオイシイ。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。 本年もどうぞ宜しくお願い致します。 年末に【DOMA/hachiken】に納めた家具のことや 【DOMA/bookshelf】でのスライド会など、 本当は書きたいことがたくさんあるにも関わらず、 少しばかり忙しくしてしまい手が止まってし…

丸太

天然木というは製材工場では扱わず、工務店でも取り扱いのない特別な建築素材。 和室の床柱などでは銘木として使われることはあるものの、 扱いは銘木店であったりと、敷居の高い特別なものであったりする。 あれば売ってくれるという代物で「時価」でもある…

タイル 

住宅なら浴室を造作したとても タイルを何種類もは使わない。 何種類も集めたりはするけれど。 【bookshelf】ではこれだけ集めた。 その結果、玄関は石を使い、 ドマはモルタル金ゴテで仕上げる。 どれも使わなかった ・ ・ ・ 。 先日、タイルメーカーのシ…

何時からか、木が気になっていた。春の森を歩くと足元の小さな木に気付く。 お寺の仕事の際、組子を創作した。都合、職人さんの家に頻度高く出入りする。 その際、大切に育てられた盆栽をしばしば見せて頂いたのも印象的だった。 秋遅く、森で種拾いをする。…

安田侃 野外彫刻展 その2   キーワード別案内

■寄り添う 札幌の駅の彫刻は待ち合わせ場所として定着してるなー。 ■座る。 カメラを向けてしまったので立たせてしまった。失礼しました。 ■立ち尽くす。 テレビ塔も仁王立つ。 ■避ける。 否応なく彫刻と関係してしまう。 ・ ・ ・ 邪魔!? ■覗き込む。 歩…

ILFORD 

イルフォードのフィルムは柔らかくてイイ ・ ・ ・ などと語れるほど写真が詳しいわけではない。 そもそもは訪ねた建築を撮るため、必要に迫られてカメラを覚え始める。 欧州を巡った時は暗いズームレンズ一本とNIKONのマニュアル一眼レフカメラを持っ…