塗り終えて。


「改めて見直してもいい感じですよ!」と
【bookshelf】オーナーよりメールが届く。
大変な仕事ではあるものの、その甲斐はあるよなーと思う。
真っ白は気持ちがイイ。


木は手間を惜しまなければ末永く使える建材。
しかし、手間を惜しめば朽ち果てる危険もある。
故に用いるがどうかはクライアントと慎重に相談する。


当初からその気であった【bookshelf】のオーナー、
止むを得ない「減額案」を理由にして「自分で塗る」ことを
楽しんだ!・・・というのが正直なところなのだと思う。


これは木塀を夫婦で塗られた【DOMA/yamanote】のオーナーも、
アプローチの木羽目板を塗られた【DOMA/hachiken】のオーナーも、
相当な苦労はしたものの、楽しいイベントになったのではと思う。






【bookshelf】の木部分は低層にデザインしている。
脚立で届く範囲に留めておけば、足場なしで塗ることが出来る。
誰の手も借りずに、自分で施せる住まいのメンテナンス。


壁は遠目からは十分に白く見えていたものの、近くで見ると、
それなりに経年している様を感じていた。今回塗らずとも、
直ぐにどうこうなるほど劣化していたわけではない。ただ、
施しておけばより安心。末永く家を守ってくれるだろう。


当然ながら塗りあがった白は、それまでと比べて一段と白いはずだ。
次に訪ねる時は、その「白さ」を確かめたい。


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