写真は故郷・道東の夕暮れ、日常の『道』の光景。
「暖かいお正月。」と皆が言う。けれど正直、寒い。


冷たい空気に残るわずかな水分を丹念に抽出し、
それを凍て結実させては堆積して作られる道路、
その表情は奥深くみえる。




幾重にも磨き重ねられた路面の表情は深い。
美しくはないが日々の重みを実感する。
切り取り額に入れ飾れば絵画になりそうだ。





降る雪は粉。試しに握っても固まらずに直ぐに崩れる。
今は閉鎖されたスキー場がある。滑ると上手くなった
気がしたのはこの雪のせいだ。実に寒いスキー場だった。





無音の世界。街灯を外して見上げると星空が広がる。
キュッキュッと音を立てて踏みしめる。





最近はタヌキも居る。昔は見なかったのに。
足跡は犬かネコかタヌキか、それともキツネか。
彼らも楽しむように雪の上を歩くのだろうか?