敷地

もう一つ、マンションの大きな敷地を見てくる。


住宅の敷地なら、小さな様々なものが気になる。
場所に住まう意識はよりダイレクトになるので、
神経を研ぎ澄ませてつぶさに観察を試みる。


建築は規模が大きくなると周囲を変える力を
備える。小さな建築でも試みる街並みとの関係を
考える事、大きな視点が特に欠かせなくなる。


建築の見え方は、歩いている人からの目線と同時に、
車で移動する時に見える目線も重要となってくる。


人の歩く風景がなかなか想像し難い立地環境は、
しかし、車通りは多く印象的な場所でもあった。
どのように都市的なスケールからヒューマンな
スケールへ導くのか?人の生活を支えることの
できる建築スタイルを想像しながら眺める。


トンネルがあった。住宅ならネガティブな要素に
成りかねないファンキーな雰囲気、嫌いではない。
けれど、好ましい周辺環境でもない。


この雰囲気は現に今在るもので、誰かの作ったもの、
というわけではない。場所の持つ特性に他ならない。
建築には、これを改善させる力があるものと思う。


どこからが創成川で、どこまでが鴨々川なのだろう?
ビルとマンションの狭間、少し悩ましい光景。


おそらくここからが創成川。初めて眺めた気がする。
敷地周辺、少々散歩をしてみた。
感じ入るものは多々。悩みは尽きない。