エレガント


先日見てきた敷地の一つはマンションのデザイン。
思案している最中。さて、どうしようか。


モダンな佇まいはどうも、売り文句に欠けるらしく、
「重厚で落ち着きがある」という方が容易らしい。


外装タイルの色をそれらしくという方法はあるけれど、
やはり、設計を志す者としては建築を問いたいと願う。


ススキノに近く、交通量は多く、人通りは多くはない
敷地、必ずしも、落ち着きや重厚感が適当となるような
佇まいが正解でもないように思われる。
どちらかといえば、ハスに構えたランドマーク的な
存在が出来る。「オシャレ」が似合いそうと考えた。


オシャレ?装飾で誤魔化しては軽すぎるし、安易かな。
ではどうするか?「建築」の見せ所になるのだろう。


と、キーワードを絞り、これまでに実際に見てきた
建築から印象を集めて考察を進めてみる。


以前にも載せたことのあるマッキントッシュの建築、
グラスゴーのものが思い出された。アールヌーボー
ユーゲントシュティールも含めイメージが出来たのは、
それらの建築がエレガントさ。


ウィーンで見たワーグナーやオルブリッヒ等の建築も
とても印象的だった。ゼツェッションと呼ばれる、
またはユーゲントシュティールというスタイルの持つ、
あのエレガントさも同様、他に代え難い建築理解がある。


要は、シンプルなモダニズム建築が礎としている。
洗練が身上であり、そうして初めて装飾が可能となる。


・・・なんてね。


モダンな建築の洗練さ、シンプルな様はやはり基本。
効果的な操作を見つけ、一転させられないだろうか?
方向は見えてきた。デザインのコンセプトが売り文句とも
なるような、ランドマークとなる建築、はて、さて。


それに適うデザインを見出さなくては。