北海道開拓記念館 その3

ついでなので、その3。

これは「灌漑用水木管」だそうだ。
1921年から1948年まで、比較的最近まで
使われていたらしいものらしい。
なるほど、よく出来た仕組みに驚く。


木は水を含むと膨れる。膨れて隙間を埋めるのだろう。
あとは、どう拘束するのか?これは鉄筋を使っている。
ネジ切りした両端部を結びつける金物が凄い。


こういう部分のデザインは創意工夫、実地と経験、
数々の試作があったにちがいない。


木材は長さに限りがある。継ぎ手方向にはどう水に
対処するのか?ここでは鉄板を止水板として
差し込まれていた。素晴らしいアイディアに思える。


農業は技術の集積に他ならない。どこの博物館、
資料館を訪ねても、間違いなく農機具の展示はあり、
その多くに多彩なアイディア、驚く仕組みがある。


古の知恵は侮り難く、何よりとても面白い。