北海道開拓記念館 その2

スケッチは随分描かせてもらった開拓記念館。
適当なものを選んで貼ってみる。




私は石器という道具に強く心を惹かれています。
これは旧石器時代の石器、道内各地のものが
集められている。この博物館のコレクションは案外少なく、
複製が多いのだけれど。


北海道に石器時代があったなんて、ここで見るまで
知らなかった。用途に見合った適切な石を選び、
機能に応じて加工している。明らかに。
一万年より古い時代のものだろうか。




縄文早期、七飯町鳴川遺跡のもの。とても巧みだ。
このツマミがなんとも言えず、興味深い道具。
今金のピリカ産のメノウなのかもしれない。


ツマミ部分に紐をかけ、腰にでも掛けていたのか?
個人的に携帯する道具だったのだろうか。
この加工、おそらくまず失敗するのではと思う。
型ヌキより難しいんじゃなかろうか?




石刃鏃。これは縄文時代の早い頃、白滝の黒曜石を
見つけた外国人の作。北海道って、基本的に皆、
外国人が入れ替わり住んだ場所らしいのだけれど。




この石器に出あった事が、私の興味を決定付けた。
先と同じ、素材に拘った人達が白滝の黒曜石と
出会い、誕生した石刃。石刃鏃文化の石器。


黒曜石は天然のガラスとでも呼ぶべき素材。
不純物の少ない良質なものなら、この長く、
プロポーションの良い石器が量産できるらしい。


一見して、不自然なほど見事なカタチをしています。




北斗市出土のモヘジ式とされる土器。
時々、こういう異様な土器に出会うことがある。
そしてこういう類がとても好きだ。
一体どうしてこうなった?摩訶不思議な土器。




これは2千年程前の、続縄文の頃の貝輪、骨角器の銛。
この頃になると表現は豊か、加工は確か、出来栄えは
洗練を感じてしまう。本州との交流も盛んらしい。




北海道の歴史の中でも得意な存在、オホーツク文化
樺太経由で北海道に人は渡ったらしいのは2万年前。
オホーツク文化の人達は1500年前くらいに来たらしい。


ここまで来ると、イヌイットの工芸品と言われれば、
そうかな、と思えるような質が既にあります。




ずっと時間を飛ばして、鋳物鉄の塊にはしびれます。
以前に開拓記念館で見たストーブの特別展、あれが
忘れられません。これは、フクロクストーブです。




ついでにもう一つ、フクロクストーブ。