所要で札幌は手稲に向かうものの、少し、
行過ぎて海を目指し、やや悪戦苦闘しつつ、
初冬にも関らず穏やかな日本海に出会う、
初めての海。



海に注ぐ川越しに雲の切れ間から差し込む日差しは、
遠くの山を近々と重ね始め、


既に夕暮は早く近づいていて、雪を伴いそうな雲に
覆われて落とす陰が、穏やかな波間を深くし、

冷え始めた水を含んだ砂は、生きた年月を縞にして
表出する健気な生物の殻をすら受け付けず、
寒々と浜に転がしている。


・・・もう少し覚悟を決めてカメラを構えていたら、
物語の一つでも書けそうな素材に溢れる光景、
場所を見つける、出会う、思索ある興味深い興奮、
明朝に読み返しては赤顔しそうな『海』日記、です!