東北、もう一つの仕事。

先輩の事務所のお手伝いをさせて頂いている。
自分の事務所の設計物件ではないのだけれど、
計画から始め、実施設計、確認申請を経て、
着工した今は監理業務、設計全てに携わる、
とある北海道内の、運送会社の東北拠点です。




巨大な倉庫と事務所等から成る社屋施設です。


拠点長さんは歳が近いこともあり、また、
よく連れだってくる若い社員さん、何でも
作ってしまう倉庫係、いつも優しい事務方、
本社、北海道でも親身な方々と出会っており、
気持ちの入る仕事、現場が動き出した今は
施工業者の面々も揃い、全てが整いました。


どのようなものも、それが建築的に考える事の
できるものは、自分の仕事とする事が出来る。
施設のような大きな建築も、住宅も、その付随
する小さな物置であっても。場合によっては、
グラフィカルなデザインも携わる。としても、
巨大なトレーラーの出入りする、巨大な倉庫の
スケールは壮観。組み上げる鉄骨の大きさの、
その甚大さを思うと、工事がとても楽しみ。


社風、どうも家族的な温もりを感じていたので、
事務所を考える際、クールにまとめるよりも、
どこか”家”のような、皆の集まる場所をと
考えました。変形敷地と相まって形状は複雑です。



新しい設計の取組み、その面白さは知る事。
倉庫業など全く知らない世界、大きな箱が
あれば足りるのかと思えば、そんなハズはなく。
訪ねては収容物の変遷を眺め、作業の様を眺め、
事務所との関係を眺め、本社との関係を眺め・・・


今はかなり理解が深まっていて、変形敷地での
計画に苦労したことで得たスケール感も手伝い、
鯉をまな板の上に載せた心境・・・だといいな。


実際、倉庫業務は聞けば聞く程、知れば知る程
面白く、加えて所長さんの安全性への配慮の
確かさも伝わり、実感の伴う仕事に至っています。




添付は作成したパース。他に俯瞰図なども製作。
色決めの際に使えるので、重宝します。