来春竣工。


札幌市内はファクトリー横、永山公園向えに建築中の
マンションのデザインを始めたのは2013年4月だった。
考え始めてから2年の月日を費やす仕事となっている。


クリスマスに前後して外部足場が外され、伴い外構の
工事が進められている。本工事は最上階がその最中。
来春に竣工予定のマンション・デザインの現場


デザイン案件なので、建築本体への関与を最小、故に、
どこまで出来るのか?その可能性に取組んでいる。


昨日、別件でディベロッパーと打合せた際に、竣工前
検査での評価を聞く機会があった。現担当者からは
概ね良好な言葉を頂く。


エントランス部分で見ると、自分のこれまでの設計の
経験では最高額になるだろう単価を費やすデザイン。
としても自由に出来たわけではなく、創意工夫の範囲が
大きいという感覚が残る。


ふんだんに使った石材、叩いて仕上た風合いの優れる石
までを使う高価な建築、その組み合わせの細部まで考え、
実用、効果、メンテナンスまでも踏まえ取り組み、
ゼネコンの現場監督とは友達の如く連絡を交わしながら、
本当に細部まで気を配る事が出来たと思う。


その苦労話はこれまでも少し、触れてブログに書いて
いるけれど、何れまた改めて書いてみたい。なにせ、
そうだったの?という暴露話の類もあり、現場で実際を
共有した方々とでしか、話せない事なのかもしれない。



写真はボーダー加工をした床タイル材。高価な材料なら、
労せずに質感、デザイン性を求める事ができる。それが
難しい現場では、安価な材料をどう工夫するのかがカギ。
質感を得るには工夫が欠かせない。その為に必要な手間、
この費用を得ることの出来た現場。このボーダータイル、
そんな労の、多くの方の協力あればこその一材料。




今日、現場を訪ねて具合を観察してきた。日頃の設計では、
むしろ質素、何事もないかのように自然と佇む光景を好む、
そんな設計をしている自分が、豪華に見えるデザインを
果たしたことを知る。しかも、きっちりとした様であった。


正直、大変な手間を要した仕事、けれど成果と経験、得た
知識を思うと、この案件を担当する機会を作って下さった
ディベロッパーの前任者に、改めて感謝を伝いえたい。


写真は足場解体はじめ時のエントランス内観です。