あまり夏を感じずに過ごす夏、ようやく、それらしい出会いが。
しかし、飛び立つとグングン加速し、遠くの草むらへ消え去る。
生来の虫好き、久しぶりにトノサマバッタの迫力を楽しむ。


『年に一度はヤンマ採り』なのだけれど既に夏が終わりそう。
たまたま訪ねた場所に草藪があり、覗くとそこにトノサマが。
トノサマバッタやヤンマは、そこまで必要なのだろうか?
と思えるほどの飛翔能力がある。天敵となるであろう鳥を
相手にするには不足としても、昆虫の中ではずば抜けている。
子供の頃に偶然、網に入った事はあるとしても、大人になって、
その頃を思い出して挑戦しても、そうは網に入ってくれない。


前にも書いたような気がするけれど・・・
トノサマバッタは3回の大飛躍が可能、しかし4回は無理の様。
草むらを叩いて一度飛ばし、間髪入れずに着地点で追い回し、
3度目に飛び、降り立つ所をよく見ておき近寄れば、そこで
じっと動けなくなったトノサマバッタを発見できる。


人間側の瞬発力と持久力、それに観察眼は相当が求められる。
何せ、草わらを足をとられずに追いかけますのだから楽しい。
傍から見ればバカみたいではあるとしても、年に一度くらいは。
ちなみに、彼らは10分程度の休息で体力を回復する。


成虫したこの昆虫、おそらく補給程度の水分しか口にしないの
だろう。子孫を残すためだけに特化したスレンダーな立派な体。
大きな羽に力強くしなやかな後ろ足、精悍な顔付、いつみても
これはなかなか素敵だ。


昆虫はコンパクトで最小限の構成で生き抜く術を得た生物。
現代までそうカタチを帰る事無く在る、成功した生物でもある。
それが案外、無駄も多そう。クワガタの大きなアゴなども、
生きるのに本当に必要かを問われれば、?マークが付くのかな?


何か分ったような気がして書き出すものの、言い過ぎ若しくは
言葉足らずになりそうなので、この辺りにしておこう。


もう少し、暑い日が続いて欲しいと願いつつ。