思いつきメモ・・・回遊動線

動線・・・室内を人がどのように移動するのか?プランを考える際にはとても重要になる。
例えばマンションやアパートの場合、一本の廊下に数珠繋ぎに部屋が並ぶものが
あるだろうか。想像し易いものと思う。
効率的な動線の事例となる。
けれど、効率的だけでは退屈でもある。


住宅の内部の動線、様々が考えられる。
一般には、居間中心型とホール中心型に
分類が出来るものと思う。


居間中心型は、まず居間に入り、そこから
各部屋へと繋がる。動線の中心が居間にある。
ホール中心型は玄関ホールなどを中心にして
各室へとつながるタイプとなるだろう。


前者は家族間の絆を強く出来るかもしれない。
けれど、どこへ行くにも必ず居間を経由するので、
顔を常に合さなければならない。思春期の子供が
いる家庭なら・・・デメリットにも成り得る。
後者は顔を合さずに目的の室へ移動できる。
ただ子供が友達を連れてきても顔を見ずにと
いうことも有り得るので良い事ばかりでもない。




例えば、居間に来客がある場合、居間を
経由せずにキッチンへ行ける動線があれば、
来客を邪魔することなく、子供が食事をする
事も出来るだろうか。例えや想定は様々。


回遊動線というのはその名の通り、回遊が出来る。
家の中を走り回れる事を意味する。
こっちからも、あっちからも行けるというのは、
とてもワクワクする仕組みだ。


ごっこが出来るという意味はつまり、
回遊動線が無ければならない。
行き止まりの動線では必ず捕まってしまう。
ごっこが出来るなら、それだけ自由な使い方、
住まい方が出来るもの。


ただ、物理的に小規模な建築では難しい。
動線が増せばその分に面積を割かなければ
ならなくなってしまう。


仲の良い家族でも、いつも一緒ではなく、
各々の生活もあるはず。気配は感じるのに、
見えないという具合が適当なのではと思う。
気配は感じるけれど見えない工夫も必要か。


個人的な経験から、これは実際の距離でも
それが長ければ達成できると考えている。
オープンな空間で、扉無しで各スペースを
分ける事も出来、実際に長い距離があり、
水廻り等のスペースを回遊的に使える動線
一つの理想だと思う。


仮に動線がなくとも、見えることまでは
用意したい。繋がっているという意識は
大切で、故に個室の閉鎖性も生きてくる。
閉じた部屋が連なるだけでは、部屋数は
多くとも退屈になるだろう。


プランは効率だけではなく、使い勝手、
住まい方の要望により色々な解決策があり、
様々な正解が生まれてくる。


思いつきメモ。
明日になったら消してしまうかもしれません。


折角なので、実際に引渡し時のイベントで
ごっこをした事例写真を掲載しとうかと
思ったのですが、白熱の顔が映っており自粛。