雪降る前に訪ねてきました。

とある所要の際、ちょいと随分遠回りをして道草を。
訪ねたのは美唄アルテピアッツァ


アルテよりやや奥にある公園にある彫刻。
札に「盆踊り」という言葉が使われていた。賑やかだった頃の盆踊りは盛大だったに違いない。
ふと眺めると、踊っているようにも見える。きっと子供達がここに来れば彫刻の周りを走り回るに違いない。


改めて観察すると足元がとても綺麗であった。この大理石の彫刻は冬囲いはされていないのかもしれない。
よって変色はしているものの、足元は床面+50mmまでは御影石を使い、表情をそろえているように思われた。
水が付かぬ様に側溝が掘られ排水も備えている。彫刻と言えども丁寧な配慮があればこそ、今も健在の様子。


アルテの築山の山頂に潜む。陽はあるものの雲に覆われて陰影は失われ、ボヤっとしているのに遠くまで透く天候。
カメラは迷うばかりであるのだけれど、なかなか印象的な具合で、こんな日でも彫刻は存在感を失わずに在った。


広場の流れは既に水が止められている。大理石の彫刻はまもなく冬囲いされるに違いない。
先客あり、後ろ姿なら写真は良いだろうか?彫刻と人の大きさ比較。やはり、適当なスケールがある。


口の字の大きな彫刻。表面は荒々しい削り出し、口の字の内側面は磨かれていて鋭利。研ぎ澄まして口をあける。


これは比較的新しい彫刻だけれど、ずいぶん馴染んで来た様に見えます。穴が開いていて、そこから覗けるのは面白い。


公園内の遠く、崖に張り出すテラスに置かれているもの。大理石は冷たく感じるのに金属は暖かく感じられた。
触る事のできる彫刻達、触覚を通じて季節も伝わってきそうだ。


林の中のタマゴ、やはりこれが特に好き。
その表層に林と空の陰影を映える鈍い光、それが生命感を帯びていて、生きているように見える。
どこまで計算されているものなのか?実に不思議な表情がいつもあり、見ていて飽きない。


これは美味しそうなタイプ。表面はツルツルではなく柔らかいテクスチャーがあり、触り心地がたまらない。
大理石の模様、濃い筋部分は比較的柔らかいらしく、そちこちに欠け落ちて穴が出来ていた。
もう数年、数十年もすれば、違うテクスチャーになるのだろうか?興味深い。


どんな日に訪ねても、一丁前のカメラマンになった気にさせてくれるので、ここは好きだ。
まー、本当に上手いかどうかは別として、ちゃっちゃとカメラを構えては写してみる。


このアングルもいつも写させられてしまうのだけれど、やはり、眺めて面白いシーン。
距離感や彫刻の関係、全体の空間性、特徴的な風景かもしれない。