【 Moai in ny Story vol.6 】 プレゼンテーション その1

敷地と予算の範囲でクライアントの要望に応える計画はこれしかない!
約一ヶ月の苦闘とは、この判断するために必要な時間だったのだと思う。
プレゼンテーションに使う時間は極僅か、徹夜の勢いで一気に仕上る。

苦悩や苦闘の痕跡を消し去り、さらりとお見せ出来るよう整える。
平面だけでの理解は容易ではなく大きな断面図も添え提案をする。



それでも理解は難しいなーと思い立ちパースも製作。これはその一枚。


外構費用もある程度を見込んでいたものの、外部物置はオプション設定とした。
後から増築出来る余地として。


敷地と出合った時に覚悟した事、お聞きした要望、お聞きした様々な謂れ、予算という可能性と制約、
どれもが悩ましい課題となるのは常ではあるのだけれど、27坪で二世帯住宅という提案をさせて頂く。
・・・時は2015年初夏の頃であった。



計画をどう進めるのかは都度に違っている。スケッチのレベルで創り上げて行く時もあれば、
この時のように一案を仕上げて提案に至ることも。必要に応じて最適な方法を考えます。


設計者は、計画の時はクライアントと対峙し、想いをお聞きし、私の想いを伝え、一つの計画を創り上げる。
計画案に同意頂けると、その計画案はクライアントの要望となり、以後の設計者はクライアント側の立場となる。