【 Moai in ny Story vol.20 】 確認申請 【編集中】

『確認申請』とは建築基準法・条例等に適合しているかの確認を受けるもの、
申請先は建築主事の置いている役所、または今は民間審査機関となる。


宅建築はその用途、規模からも確認すべき項目は多くは無く、通常は1週間の業務。
ただ、【 MoAi in ny 】はやや複雑な断面構成でもあり、この点で協議をする事になった。
きっと窓口の担当者はわかっていたはず、けれど確認機関にとって安全側の判断をしたく、
怪しきは疑うという姿勢であった。実況をみれば懸念の無い事は明らかだろうと思うのだが。


建築基準法は年々追記も増え、益々細かいのだけれど、明快に○×と判断出来ない事も多い。
建築の種類によっては様々を組合せ、掛かる法とその緩和規定をともなれば難解にもなる。
申請先の建築主事のより、判断の異なる事は起こり得る。
・・・言いたい事はあるのだけれど、控えます。


確認申請は、工事契約の整った直ぐの4月早々に申請、中旬に差し掛かる頃に無事下りる。
確認済証を受け取り、ここで初めて建築工事の開始条件が揃うこととなった。


設計業務としては『計画』『実施設計』を終えた段階。次いでようやく『監理』がはじまる。
初めて、クライアント+設計者+施工者の建築チームが発足する。
実は、建築家がスタンドプレーをしても始まらない。3者の協調、コラボレーションと言うのが適当と思う。
決める人、考える人、造る人という分担作業が建築の本質かもしれません。





ある住宅の設計・建築を通じ、私の仕事を案内しようかと思い書き始めた設計ストーリーは早20記事目。
こんな長編にするつもりはなかったのだけれど、記憶の正しく残る、まだ熱いうちにと思い記している。
私としては珍しく、ほぼ毎日記している。


設計の仕事とは、実は説明が非常に難しい。「建築をデザインしています。」だけではない。
要望をカタチにし、現場に意図を伝え具現にするまでには様々な仕事があり、各々に様々な方法がある。
どの一つの建築も同じである事は無く、常に臨機に応じて適切を選び、実現へ向けて進むもの。
おそらく、まだ10記事くらいは書くかもしれません。


あくまで私の仕事ですが、設計の仕事とは何だろうか?知る機会として頂ければ幸いです。