【 MoAi in ny Story vol.21 】 設計『監理』スタート

工事は先ず既存建築の取り壊しからはじまった。
ここは感傷もあるのだけれど、多くは述べず順を追うと・・・


 既存取壊 ⇒ 地盤調査 ⇒ 杭工事


という流れがあった。建築位置に既存建築があり調査が出来ず、近隣データより推測し杭施工費を計上していた。
調査も杭工事も時間はそう要しないものの、専用の機械故に手配のタイミングが狂えば工事が滞ってしまう。
私は気を焦らせるしか出来ないのだけれど、調査までは順調に進み、結果は直ぐに届くことになった。


地盤は良好、杭は不要との判断。地盤下の状況というのはなかなか興味深い。
と言う事で杭工事はなくなり、その分のコストも使わずに済む朗報となっただろうか。
予定をやや早めて基礎工事を始める事が出来ことになる。ようやく着工だ。



という一連の最中に私はパースを製作していた。

外観の色決め用の参考資料となるパースを。


基礎工事 ⇒ 木造軸組工事 ⇒ 外装工事 ⇒ 内装工事 ⇒ 仕上工事、機器取付


建築工事はおおよそこのような感じで進む。必要なものは各工事が始まるまでに決めなければならない。
決めるには、必要なものはサンプルを取り寄せるか製作し、確認し、悩み、決定して発注をする。
納期があるので早め早めに決めて行くことなるのだけれど、中では外装は比較的早くに来る工事なので、
スタート直後から少なくともイメージは作っておく必要がある。


現場代理人とは密に打ち合わせ、納期から逆算していつまでに何を決めなければならないか?を確認する。
序盤の監理打合せでは、クライアントとの打合せの前か後に打合せの時間を設け、様々を話し合い過ごす。
せっかく帯広に行くのだから名物を・・・などと言っている余裕はなかったかな。