【 MoAi in ny Story vol.22 】 パースの続き。

パースはあくまで参考資料、CGでは質感までを表現出来ない。
この時は外観と合わせて内観も製作、床は着色を検討していたので、
幾つかのパターンを製作していた。


3Dで製作したモデル、画像にするには3D内で良いアングルを探してカメラを持ち歩き、
見つけて撮るという具合が実際にとても近い。ただ、出て来る画像は未だ建築が無い時には
有り難いなのだけれど、それがどれほどリアルでもシミュレーションの域を出る事はない。
実感はやはり現物。似たアングルの竣工写真があるので、比べると良く分るかもしれません。


設計者たる私は、設計を通じてイメージを創り続け、模型やパースを使って検証し、
頭の中でイメージを確かにして行く作業に終始しているのかもしれない。
模型やパースや説明を通じて、クライアントにイメージを伝えると同時に施工者にも伝える。
私の頭の中だけで終ってしまわぬように、どう出力しようか?いつも悩ましい。


特に近似する建築のない場合は本物で確認頂く事も出来ないので、いつも不安になる。
パースは綺麗だったのに実際は!とは言われた事はないけれど、それはイヤですし、
パースは今一つだったけれど実際は良い!というのも物足りないし。


何れにしても、実際が良い場合は模型もパースも映える。これは間違いないように思う。
と言う事で、外観も内観もクライアントにイメージを作って頂くべく参考資料を提示させて頂く。