あけましておめでとうございます。


昨年、道南は【 DOMA/道南の家 】を久しぶりに訪ねた帰りは下道をのんびりと走り辿り着いた室蘭、大学時代を過ごし場所だ。
道東の山間の町で育った私には、海は湖のように穏やかなオホーツク海しかしらず、海のある街だ!と嬉しくて、
入学して直ぐに大学から一直線に坂道を下り辿り着いた太平洋の浜がここだった。以来、付き合いは随分長い。
当時、漁火を見ることはなかったこの海、函館でのスルメイカの不振は今月に入っても変わらずとのニュースも聞く。


同じ浜なのに、変化は風景を異なって見せていて、自分の写せるものも違っている。
日没後の、夜と昼とを分ける狭間の時間に訪ねる事の出来た稀なチャンスの写真は昨年も載せたのだけれど、
昨年撮った写真のなかでも印象深く、新年の写真に使う。年賀状には使わなかったのですが、勿体無いので掲載。


三脚が積んでおいてラッキー、長時間露光で何枚も撮ってみた。昼から夜への変化は本当に僅か、刹那の時間に起こる。
漁火が僅かに見えていたかと思えば煌々と輝きだし、雲の漂う空がいつの間にか星の輝く夜空に切り替わる瞬間。
気付けば波際もわからず足元すら見えない場所で三脚を構えていた。振り向けば車の波、けれど太平洋の波音が全てを包む浜。


新鮮だった。これを見た人は「何が新年?」という感じだとは思うのだけれど、自分にとり大切な一枚を作ったので。