光の具合はつい、眺めてしまう。


私の案件ではないのですが、今見ている現場。
計画から実施、監理までを担う。


ディテールは綺麗に、ではなく効率的であり、
質感は質よりも機能的合理的を求め、
空間はタイトではなく緩い。
そういう施設の設計ではあるのだけれど、
空間は問われる。


設計は柔軟、要望により何時もとは違う性質の、
そういう設計にも取組む。基本は変わらない。


今日の現場、足場越しの光がなかなか素敵で、
つい、眺めてしまう。





見ているのは南側の窓。
未だボード下地、木組のままの状態なので、
室内光環境は整わないのだけれど、
南側の採光にのみ頼る室内であれば、
このような陰影の、コントラストの強い
室内になってしまう。


2間幅、高さは2.2mの大きな開口を正面から
眺めても、それは変わらない。
室内を「明るく」するには工夫が欠かせない。
南側に大きな窓があれば「明るい」は最早、
信じるかどうかという問題でしかない現実。


この建築は光が回る工夫をしている。
強い光がありつつも、落ち着きある環境を目指し。