停電後3夜 その4
私が地震だ、停電だ、ともたもたとしていた時、
何事もなかったかの様に日常ルーチンを消化し、
平然と新聞を配達下さる方、この期に及んで
写真を取り出す程にはパニックの私に、
新聞と共に強烈な日常を運んで下さる。
幌平橋地下鉄駅の始発の頃のは、何時も通りに、
人並みが出来ていた。
ゴミ収集日、早朝に収集箱を組み立ててくれる
近所の方、集まるゴミ、そして収集車。
いつにも増して気合の入る掛け声が響く。
収集業務の方々は、自身も混乱の最中だろうに、
信号の灯らぬ街中へ繰り出し、その負う責任を
松任されていた。驚くべきで感謝しかない。
昼過ぎ、写真の左手歩道には子供達が在った。
停電でテレビもゲームも出来ずなのか、
水道は生きていたからか、水遊びが始まる。
きゃっきゃっと響く子供の声は新鮮だった。