アイディア色々。

少し前の事、玄関先のデザインに悩んだ。
悩んだのインターホンのプレート。
インターホンは今時、とても便利だ。


たまに、近所に言った時に設計した住宅に
ふらりと立ち寄り、インターホンを押す。
留守でも録画がされるので、後で連絡がある。
「映ってましたよ!」と。とても恥ずかしい。


インターホン自体はどうにも綺麗ではない。
素っ気無く古めかしい家電のようでもある。
何とか綺麗に佇みたく、カバーを考える。
これがインターホンのプレートとなる。


プレート自体は、今は既製品も多々ある。
しばしば用いるのは、他にポスト口と、
それに表札を兼ねるもの。
玄関先に在るべき様々を一まとめに整理が
出来れば、その玄関先、ポーチの佇まいを
整える事ができる。


マンションのエントランスでも悩んだ事を
いま少し思い出した。携わった物件では、
数種類のデザインを考案した。
自立型を躯体で作ったり、石張り仕上げに
してみたり、様々。


住宅ではステンレスやアルミの板材を加工、
外壁に取り付ける事が多い。




この度のもの、特別凄い発想ではないものの、
モルタルの壁であることから光映えするので、
スケッチの様なデザインを思いついた。


アプローチの空間は小さい方が良い。
おまけに、やや暗めである事も欠かせない。
大きく明るい玄関先を求めても、一歩外に
出ると、遥かに大きく明るい外の世界が在り、
絶対に適わない。その外の大きな世界から
違う世界(室内)へ導くべく、一度断ち切る
潜りの間となる。


茶室のにじり口、身を屈めて入るなら、
3畳の茶室でも広がりある空間を創れる。


と言うことで、ここも広いスペースはあるものの、
大きな空間ではない。その壁面にさりげなく、
コレ見良しの何かは似合わないので、悩んでみた。


プレートに開口加工を施せば高価になるのだ
けれど、可能性はあるかな?と思っていたのだ
けれども、実はこれ、即効で却下であった。


まぁ、温めて置こう。いつか使えるかもしれないし。