30分の1の模型を作る。


40mの長い空間、その先端の間を望む。
1/30の模型では部分しか作れないけれど、
光の具合、人の大きさ、臨場を感じる。


先日現地で、同じ自然光の中で模型を眺めた。
その時も写真を撮ったのだけれど、
流石にぶれていたので改めて撮影し直す。
こうまで印象的な光景は春分秋分の時の事。
水平に長く奥まで届く光線。


思索すれば、別の創意があるのではと思う。
木造軸組のみで約800㎡規模の建築は、
初めての取り組みでもある。
軸組構造で可能なスパンはとても小さく、
密に作られる空間のスケール感の把握は、
実際とても難しい事を実感している。


悩み続けた一年、要望必要規模を整理し、
予算と照らし得られる揺るがぬ規模を
探った末に辿り着いた現計画。


大きな国道に面する敷地、一歩入れば、
馬車道?時代からの細かな区画や
入り組む水路のある風景にも拘らず、
やはり十勝らしく大地は広く大きい。


敷地条件は非常に難しく、オセロなら、
既に4隅が取られた状態でのスタート。
挽回出来るのか、不安しかない。


RC(鉄筋コンクリート)造はもちろん、
S(鉄骨)造でもコストは及ばず、
木造軸組で取り組まなければならない、
厳しい状況での設計。