組子

GWに訪ねた伊達で「迎賓館」を見学する。築118年になるという。贅を
極めるのではなくむしろ質素ながらも質の高い印象を受けた。私はその
迎賓の和の間の欄間の組子にいたく感心させられてしまったのだった。

写真を撮りつつ歓喜してしまう。見事な光の演出だと思う。曇天の空。
深い軒の外から天空光が回り込み、また庭や縁に反射して室内に入り
込み見事に下方から光を与えている。


組子はあまりに精緻な細やかさ。機械ではなく手作業でこれを加工し
製作したのかと思うと想像を絶する。確かな職人の技。ヒノキの柾目
を使っただろうこの組子は今も正しく組まれている。その美しく薄く
細い面にこの日の淡い光が映りこみ物静かな室内に神々しい程の光の
シーンを見せている。

日本建築とは実に凄い。自然光の可能性を再認識させらる思いだった。




ここ数年興味を覚えている縄文を訪ね回っています。博物紀行として
ブログを書き始めました。

http://d.hatena.ne.jp/eolith/20100510/1273513741

伊達の迎賓館はこちらにもう少し詳しく書いています。感想レベルで
はあるのですが、興味のある方は覘いてみて下さいませ。