名作スケッチ

前の記事のサヴォア邸、描いたスケッチの幾つかを掲載してみようと思う。
写真はたくさん撮るもののスケッチは上手い下手に関わらず自分が何を
見てきたのかが時を経ても確認できる優れたツールだと思う。



ポワシーにあるこの住宅を見に行く前はパリに滞在していた。あちこちを
見て周り、暗くなり始めると美術館へ行き、どこかで適当に食事を済ませ
夜はポンピドーセンターの図書館へ通っていた。建築は現地で情報を得る
のが間違いない。サヴォア邸のプランを走り描き予習していた様だ。


外観。あまり上手く描けずに、というものも少なくない。それでも何を
描こうとしていたのか、観察していたのか伝えてくれる。


普通の部屋。スチーム?ヒーターがあり、配管は露出している。収納扉の
洗面台の間はニッチとなっている。窓から日差しの他、上向きの光線は外
の芝の反射光だろう。今は拝観施設ではあるものの、かつては人の住まう
家だった、リアルな生活観はその証だろう。


リビングの暖炉とエントランスホールの手洗いカウンター。


        

暖炉は窓台カウンターと一体となり、煙突は柱のよう。吊られているのは
照明器具。この右手は大きな開口があり屋上庭園へと連続している。


天井まではない収納家具間仕切りを幾つか見ることが出来たと記憶している。
多くはニッチとなって使い勝手も備えている。この辺りは、サヴォアさんに
「タオルを置く場所が欲しいわ」などと要望されてコルビュジェがでは10cm
程のニッチを作りましょうなどと設計したのだろうか?


      

先のスケッチに描いた浴室、その反対側からの眺めは良く目にするあの浴室。
天窓があり、つい横になりたくなってしまう浴室の椅子はモザイクタイル貼だ。


他にも上手くは描けなかったスロープや螺旋階段、庭園などのスケッチがまだ
まだあるなー。